歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



江戸情緒豊かな町並みは散策にぴったり。
「これが個人の庭?!」と目を見張るほどすばらしい、花と緑にあふれたオープンガーデン。庭の個性もさまざまあり、端から見て歩いても飽きないと、リピーターが増えている。
おぶせオープンガーデン

市井の人々の力でにぎわい続ける小布施、古今の魅力


古い蔵や家屋もまだまだ現役。往年のたたずまいを大切に残しつつ、住む人にとって町並み保存が苦痛にならないように、工夫が凝らされている。

 人・物の往来でにぎわった小布施の町。その風情は今も町並みに残されている。小布施堂社長・市村次夫さんによると、小布施は古い町のたたずまいを意識的に残し、再現しているが、タイムスリップしたかのようではなく、現代生活とマッチした形での、新しくて古い町並み作りを目指しているとか。瓦の載った塀や白壁の住まいや土蔵を改築した建物は、昔のままのものもあれば、新たに作り直されたものもある。そのどれもが現役の建物として活用されており、住む人の息遣いを感じさせる。景観だけでなく、人と物の交流盛んな小布施の活気も、きちんと継承されているのだ。

 また市井の人々が小布施の魅力を作る、心意気も継承されている。現在展開している「オープンガーデン」は、小布施を訪れる人に、市民ボランティアが無償で自宅の庭を公開するというもの。純和風あり、英国風あり、それぞれ丹精込めて世話をされた庭が、約100軒ほど公開されている。ガイドブック片手に、来訪者は気軽に美しい庭が楽しめるとあって、全国からガーデニング愛好家が集まり、四季折々の美しい庭に魅了されているという。

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