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十二月大歌舞伎

十二月大歌舞伎

当公演は終了いたしました。

2021年12月1日(水)~26日(日)

第一部 午前11時~
第二部 午後2時30分~
第三部 午後6時~
※第二部におきましては、当初の発表から演目順を変更しております。
なにとぞご了承くださいませ

※開場は開演の40分前を予定
【休演】8日(水)、20日(月)

劇場:歌舞伎座

料金(税込)

  • 1等席15,000円
  • 2等席11,000円
  • 3階A席5,000円
  • 3階B席3,000円
  • 1階桟敷席16,000円

※客席は、前後左右を空けた席配置及び2席並びの席となります
※1階桟敷席でのお茶のサービスはございません。また、お座席でのお食事はお控えくださいませ
※4階幕見席の販売はございません

上演時間

  • 三代猿之助四十八撰の内
    新版 伊達の十役
    序幕

  • 幕間 20分
  • 三代猿之助四十八撰の内
    新版 伊達の十役
    大詰

  • 男女道成寺

  • 幕間 20分
  • ぢいさんばあさん

  • 義経千本桜
    吉野山

  • 幕間 20分
  • 信濃路紅葉鬼揃

※11月30日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります

演目と配役

第一部

四世鶴屋南北 作


奈河彰輔 補綴・演出


石川耕士 補綴・演出


市川猿翁 演出


市川猿之助 演出

三代猿之助四十八撰の内

  新版 伊達の十役(しんぱん だてのじゅうやく)

市川猿之助十役早替り相勤め申し候

序幕 
 
 
大詰 
足利家奥殿の場
同  床下の場
浄瑠璃
間書東路不器用(ちょっとがきあずまのふつつか)
乳母政岡
松ヶ枝節之助
仁木弾正
絹川与右衛門
足利頼兼
三浦屋女房
土手の道哲
高尾太夫の霊
腰元累
細川勝元

八汐
侍女澄の江/ねずみ
政岡一子千松
妙林
渡辺外記左衛門
松島
沖の井
妙珍
渡辺民部之助
栄御前
猿之助

巳之助
玉太郎
市川右近
弘太郎
寿
笑三郎


門之助

第二部

一、男女道成寺(めおとどうじょうじ)
白拍子花子
白拍子桜子実は狂言師左近
強力不動坊
同 普文坊
勘九郎
尾上右近
橘太郎
吉之丞

森 鷗外 原作


宇野信夫 作・演出

二、ぢいさんばあさん
美濃部伊織
下嶋甚右衛門
宮重久右衛門
宮重久弥
久弥妻きく
山田恵助
柳原小兵衛
伊織妻るん
勘九郎
彦三郎

尾上右近

吉之丞
坂東亀蔵
菊之助

第三部

義経千本桜

一、吉野山(よしのやま)
佐藤忠信実は源九郎狐
静御前

七之助
二、信濃路紅葉鬼揃(しなのじもみじのおにぞろい)
鬼女
平維茂
鬼女




山神
玉三郎
七之助
橋之助
中村福之助
歌之助

吉太朗


みどころ

第一部

新版 伊達の十役(しんぱん だてのじゅうやく)
伊達家のお家騒動を十役早替りで魅せる人気作を“新版”でお届け!

 足利家のお家乗っ取りをたくらむ仁木弾正は、亡父である赤松満祐から鼠の妖術を授かり、野望実現のため次々と陰謀を企てます。ついには当主の足利頼兼の跡継ぎ鶴千代の毒殺を謀ります。鶴千代を守る乳人政岡が警戒するなか、見舞いと称して弾正一派の栄御前が来訪します。栄御前が持参した菓子を鶴千代に勧めると、走り出て菓子を口にしたのは政岡の息子千松。仕込まれていた毒に千松は苦しみ、さらには弾正の妹八汐によってなぶり殺されてしまいます。しかし一向に動じることのない政岡の様子に、栄御前は味方だと思い込み連判状を渡し去っていきます。政岡が悪事の証拠を手にしたと思った途端、突如現れたのは1匹の鼠。実はこの鼠こそ妖術を使った仁木弾正だったのです。弾正は連判状を手にすると悠々と引っ込んでいくのでした。一方、恩義に報いるため足利家の元家臣絹川与右衛門は、弾正の悪事を防ごうと追い詰めると…。
 昭和54(1979)年に三代目市川猿之助(現:市川猿翁)によって復活上演された『伊達の十役』は、一人の俳優が見た目はもちろん性格も性別も違う十役を次から次へと替わりながら演じる活躍が最大のみどころです。序幕は屈指の人気を誇る「奥殿」「床下」の場をドラマチックな展開で魅せ、大詰は「間書東路不器用(ちょっとがきあずまのふつつか)」と題して、『伊達の十役』でおなじみの登場人物が次々と登場しスピーディーに物語を展開する舞踊劇としてお届けいたします。「三代猿之助四十八撰」の一つで、澤瀉屋の家の芸でもある本作を、市川猿之助が「新版」として挑む『伊達の十役』にどうぞご期待ください。

※「澤瀉屋」の「瀉」のつくりは、正しくは“わかんむり”です

第二部

一、男女道成寺(めおとどうじょうじ)
道成寺物の傑作を男女の踊り比べで楽しむ華やかな舞踊

 道成寺の鐘供養のために奉納の舞を舞う美しい白拍子花子と桜子。しかし、二人が舞ううちに、桜子が、実は左近という男の狂言師であることがあらわになり、女であると騙した償いに、強力たちはひとさし舞うよう所望します。花子と、男の姿に戻った左近は、満開の桜のなか華やかな踊りを披露するうちに、形相がみるみる変わり、鐘の中に飛び込む花子と左近。実は、二人は叶わぬ恋の恨みから熊野詣の僧安珍を焼き殺した清姫の亡霊で…。
 紀州道成寺に伝わる「道成寺伝説」の後日談を題材にした「道成寺物」と呼ばれる作品は数多く、今作は、そのなかでも代表作となった『京鹿子娘道成寺』の趣向を取り入れ、男女の踊り比べが楽しい演出となっています。二人の息のあった魅力あふれる舞踊をお楽しみください。

二、ぢいさんばあさん
おしどり夫婦を描いたあたたかい愛情物語

 江戸番町に住む江戸大番役の美濃部伊織と妻るんは評判のおしどり夫婦。子どもも生まれ幸せに暮らしていた矢先、伊織は喧嘩で負傷した義弟の宮重久右衛門に代わり1年間単身京都で勤めをすることになります。翌年の桜時の再会を誓い別れる二人。ところが、伊織は京でふとした弾みから同輩の下嶋甚右衛門を誤って斬ってしまい、越前にお預けの身となって江戸への帰参が叶わなくなってしまいます。月日は流れ、二人が離れ離れになってから37年――、罪が許された伊織とるんはようやく再会の日を迎えます。
 本作は森鷗外の短編小説を原作に、劇作家の宇野信夫が作・演出を手がけ、昭和26(1951)年に初演された新歌舞伎です。前半の心浮き立つ若夫婦の初々しいやり取り、後半の時が流れお互い白髪となった二人が寄り添って交わすしみじみとした会話に胸を打たれます。変わらぬ夫婦愛を描いた名作をお楽しみください。

第三部

一、吉野山(よしのやま)
桜満開の吉野山を舞台にした舞踊の人気作

 ここは桜が咲き誇る吉野山。静御前はお供の忠信とともに恋人の義経を探す旅の途中。姿が見えない忠信を呼ぼうと鼓を鳴らすと、どこからともなく忠信が姿を現します。ゆかりの鼓と鎧を見ては義経を思い、忠信の兄継信が義経の盾となって討死した様子を物語ると涙に暮れる二人。やがて静御前と忠信は、義経が居るという川連法眼の館を目指し再び歩み始め…。
 歌舞伎三大名作のひとつである『義経千本桜』の一場面で、「道行もの」という旅をする様子を描いた舞踊劇の代表作として人気の演目です。美しい桜満開の舞台や、源平合戦の様子を踊りで表現する“軍物語(いくさものがたり)”などみどころの多いひと幕。実はこの忠信は人間ではなく…。随所にちりばめられた特徴的な振りにもご注目ください。

二、信濃路紅葉鬼揃(しなのじもみじのおにぞろい)
華やかで迫力のある松羽目舞踊

 信濃の戸隠山を通りかかった平維茂を紅葉狩りに誘ったのは、美しい上臈と侍女たち。やがて酒に酔ってまどろむ維茂のもとに、山神が訪れ、上臈たちのもとからただちに逃げるように促します。すると間もなく鬼女に豹変した上臈と侍女一行が現れ…。
 本作は平維茂の鬼退治を描いた能の「紅葉狩」を題材につくられた舞踊劇です。長唄と竹本のかけ合いになっており、“鬼揃”という能の特殊演出を取り入れた華やかな舞台は、初演・再演ともに大きな話題となりました。前半は、能を思わせる風格のある扮装と舞、後半は歌舞伎風の扮装、演出になり、六人の鬼女を相手に激しい立廻りが展開されます。華やかな舞台や衣裳など視覚的にも楽しめる、迫力に富んだひと幕をご堪能ください。

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