公演情報詳細
四月大歌舞伎 |
当公演は終了いたしました。
2022年4月2日(土)~27日(水)
劇場:歌舞伎座
- 歌舞伎座「四月大歌舞伎」初日開幕
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演目と配役
第一部
河竹黙阿弥 作
奈河彰輔 補綴
通し狂言天一坊大岡政談(てんいちぼうおおおかせいだん)
紀州平野村お三住居の場より大岡役宅奥殿の場まで
大岡越前守 山内伊賀亮 池田大助 平石治右衛門 下男久助 下女お霜 近習金吾 同 新蔵 嫡子忠右衛門 藤井左京 名主甚右衛門 お三 伊賀亮女房おさみ 赤川大膳 僧天忠 吉田三五郎 大岡妻小沢 天一坊 | 松緑 愛之助 坂東亀蔵 歌昇 巳之助 新悟 男寅 鷹之資 左近 青虎 寿猿 笑三郎 笑也 猿弥 男女蔵 松江 門之助 猿之助 |
第二部
真山青果 作
真山美保 演出
齋藤雅文 補綴・演出
江戸絵両国八景
一、荒川の佐吉(あらかわのさきち)
荒川の佐吉 丸総の女房お新 お八重 極楽徳兵衛 大工辰五郎 櫓下の源次 あごの権六 茶屋女房おかつ 白熊の忠助 鍾馗の仁兵衛 隅田の清五郎 成川郷右衛門 相模屋政五郎 | 幸四郎 魁春 孝太郎 亀鶴 尾上右近 廣太郎 吉之丞 歌女之丞 橘三郎 錦吾 高麗蔵 梅玉 白鸚 |
二、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
所作事 時鳥花有里(ほととぎすはなあるさと)
源義経 鷲尾三郎 白拍子園原 同 帚木 同 伏屋 同 雲井 白拍子三芳野 傀儡師輝吉 | 梅玉 鴈治郎 壱太郎 種之助 米吉 虎之介 扇雀 又五郎 |
第三部
森 鷗外 原作
宇野信夫 作・演出
一、ぢいさんばあさん
美濃部伊織 下嶋甚右衛門 宮重久右衛門 宮重久弥 久弥妻きく 戸谷主税 石井民之進 山田恵助 柳原小兵衛 伊織妻るん | 仁左衛門 歌六 隼人 橋之助 千之助 松之助 片岡亀蔵 権十郎 秀調 玉三郎 |
二、お祭り(おまつり)
芸者 若い者 同 | 玉三郎 中村福之助 歌之助 |
みどころ
第一部
通し狂言天一坊大岡政談(てんいちぼうおおおかせいだん)
怒涛の展開で魅せる天下の大事件
坊主の法澤は、村に住む老婆お三からある秘密を聞かされます。実はお三の亡くなった孫は八代将軍徳川吉宗の子で、証拠の品もあるというのです。話を聞いた法澤の脳裏に浮かび上がる壮大な企て…。老婆を手にかけ、将軍・吉宗の子になりすました法澤は、関白家の元家臣で才知に長けた山内伊賀亮を味方に引き入れると、名前を天一坊と改め、将軍のいる江戸に乗り込みます。この天一坊を詮議するのは、名奉行として名高い大岡越前守。しかし、越前守をもってしても天一坊の正体は明らかになりません。果たして裁きの行く末やいかに――。
初代神田伯山が得意とした人気の講談を元に河竹黙阿弥が書き下ろした本作は、「天一坊事件」という天下を揺るがした実在の大事件が題材です。名奉行として知られ庶民の人気を集めた大岡越前守、稀代の企みの首謀者として悪の魅力を放つ天一坊、その知性を活かし参謀として天一坊を支える伊賀亮といった印象的な登場人物が活躍します。将軍の落とし子として振舞う高貴な雰囲気から一変、悪の本性を現す天一坊や、鮮やかに悪事を暴く越前守の名裁きは必見。越前守と伊賀亮が対峙し緊迫した空気のなか繰り広げられる問答の場面は黙阿弥らしい流麗なせりふで聴かせます。クライマックスまで怒涛の展開で魅せる舞台にご期待ください。
第二部
一、荒川の佐吉(あらかわのさきち)
俠客の世界に憧れた男の生き様
やくざの世界に憧れて大工から転身した佐吉。ある日、佐吉の親分が浪人・成川郷右衛門に縄張りを奪われてしまいます。佐吉は親分の娘・お新が生んだ盲目の卯之吉を預かることになり、友人の大工辰五郎の助けを借りながら、男手一つで卯之吉を育てること7年――。大親分・相模屋政五郎が見守るなか、ついに佐吉は親分の敵・郷右衛門へ仇討ちを挑み…。
一本気な男のロマンとドラマを描いた本作は、真山青果の世話物のなかでも屈指の人気を誇る演目です。時を経て風格ある男へと成長した佐吉が、満開の桜のなか、颯爽と振舞う姿は悲しくも爽やかな風を人々の心に残します。俠客の世界を生きる男を描いた美しく切ない物語をご堪能ください。
二、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
義経へ披露する賑やかな舞踊
源義経はその家臣・鷲尾三郎とともに大和国へ向かう途中。やがて龍田の里へさしかかった二人のもとへ現れたのは白拍子や傀儡師たち。義経のため賑やかに踊りを披露する白拍子や傀儡師でしたが、実は彼らは龍田明神の使者で…。
歌舞伎三大名作『義経千本桜』より、悲劇の英雄・義経の旅路を描いた所作事です。桜の咲く華やかな舞台で白拍子は艶やかに、傀儡師は軽妙に舞い踊る賑やかなひと幕をお楽しみください。
第三部
一、ぢいさんばあさん
おしどり夫婦を描いた愛情物語
江戸番町に住む美濃部伊織と妻るんは評判のおしどり夫婦。子どもも生まれ幸せに暮らしていた矢先、伊織は喧嘩で負傷した義弟の宮重久右衛門に代わり1年間単身京都で勤めをすることに。翌年の桜時の再会を誓い別れる二人でしたが、伊織は京でふとした弾みから同輩の下嶋甚右衛門を斬ってしまい、越前にお預けの身となり江戸への帰参が叶わなくなってしまいます。月日は流れ、二人が離れ離れになってから37年――罪が許された伊織とるんはようやく再会の日を迎えます。
森鷗外の短編小説を原作とした新歌舞伎の名作。前半の若夫婦の初々しいやり取り、後半の白髪となった二人が寄り添って交わす会話に胸を打たれます。変わらぬ夫婦愛を描いた名作をご堪能ください。
二、お祭り(おまつり)
江戸の風情あふれる華やかなひと幕
日枝神社の祭礼「山王祭」に浮き立つ江戸の赤坂。そこへ一人の芸者が姿を現します。祭りに酔った芸者が色っぽく踊りを披露すると、祭りの若い衆も絡み派手に踊って見せます。
江戸の二大祭りといわれた「山王祭」を題材にした清元の舞踊です。今回は、芸者の一人立ちの形でお届けいたします。江戸の活気と粋で華やかな風情あふれるひと幕をお楽しみください。
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