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二月大歌舞伎

歌舞伎座新開場十周年

二月大歌舞伎

当公演は終了いたしました。

2023年2月2日(木)~25日(土)

第一部 午前11時~
第二部 午後2時30分~
第三部 午後5時30分~
【休演】10日(金)、20日(月)

劇場:歌舞伎座

料金(税込)

  • 1等席16,000円
  • 2等席12,000円
  • 3階A席5,500円
  • 3階B席3,500円
  • 1階桟敷席17,000円

※1階桟敷席でのお茶のサービスはございません
※幕見席の販売はございません

上演時間

  • 三人吉三巴白浪
    序幕

  • 幕間 35分
  • 三人吉三巴白浪
    二幕目

  • 幕間 10分
  • 三人吉三巴白浪
    大詰

  • 女車引

  • 幕間 25分
  • 新歌舞伎十八番の内 船弁慶

  • 霊験亀山鉾
    亀山の仇討
    序幕・二幕目

  • 幕間 30分
  • 霊験亀山鉾
    亀山の仇討
    三幕目・大詰

※2月9日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります

演目と配役

第一部

河竹黙阿弥 作

  三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
序幕
二幕目


大詰
浄瑠璃
大川端庚申塚の場
巣鴨吉祥院本堂の場
裏手墓地の場
元の本堂の場
本郷火の見櫓の場
「初櫓噂高音」
〈序幕〉




〈二幕目・大詰〉

お嬢吉三
お坊吉三
おとせ
和尚吉三

和尚吉三
お嬢吉三
手代十三郎
おとせ
捕手頭長沼六郎
八百屋久兵衛
堂守源次坊
お坊吉三

七之助
愛之助
壱太郎



七之助
巳之助
壱太郎
橘太郎
橘三郎
坂東亀蔵
愛之助

第二部

一、女車引(おんなくるまびき)
千代
八重


七之助
雀右衛門

五世中村富十郎十三回忌追善狂言

河竹黙阿弥 作

二、新歌舞伎十八番の内 船弁慶(ふなべんけい)
静御前/平知盛の霊
源義経
亀井六郎
片岡八郎
伊勢三郎
駿河次郎
舟子浪蔵
舟子岩作
舟長三保太夫
武蔵坊弁慶
鷹之資



宗之助
吉之丞

種之助

又五郎

第三部

四世鶴屋南北 作


片岡仁左衛門 監修


奈河彰輔 補綴


今井豊茂 補綴

  通し狂言 霊験亀山鉾(れいげんかめやまほこ)

亀山の仇討

片岡仁左衛門一世一代にて相勤め申し候

序幕
大詰
甲州石和宿棒鼻の場より
勢州亀山祭敵討の場まで
藤田水右衛門/隠亡の八郎兵衛
芸者おつま
石井源之丞/石井下部袖介
源之丞女房お松
石井兵介
若党轟金六
大岸主税
石井源次郎
石井家乳母おなみ
縮商人才兵衛
丹波屋おりき
藤田卜庵
仏作介
大岸頼母/掛塚官兵衛
貞林尼

仁左衛門
雀右衛門

孝太郎
坂東亀蔵

千之助
種太郎
歌女之丞
松之助



鴈治郎

みどころ

第一部

三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
三人の盗賊がたどる数奇な運命は…

 節分の夜更け。美しい娘姿の盗賊、お嬢吉三が、夜鷹のおとせの懐から100両を奪い取り、大川へ突き落します。その一部始終を見ていた、御家人崩れの悪党、お坊吉三。お嬢を呼び止めると、100両を巻き上げようとして二人は争いを始めます。と、そこへ通りかかった一人の男が、二人の間に割って入ります。この男、元は吉祥院の所化で今は盗賊となった、その名も和尚吉三。和尚は、お嬢とお坊の争いを仲裁し、同じ「吉三」の名を名のる縁から、三人は義兄弟の契りを結ぶのでした。お嬢が奪った100両は、いったんは和尚が預かることになりますが、その後数奇な運命に導かれるがごとく、さまざまな人の手を渡っていきます。同じ名をもつ三人の盗賊の運命やいかに…。
 幕末から明治時代に活躍し、本年没後130年を迎えた名作者・河竹黙阿弥が数多く著した盗賊が活躍する「白浪物」の代表作。100両の金と名刀庚申丸を巡る因果が絡み合い、巧みに趣向が凝らされた通し狂言のうち、今回は三幕五場を抜粋した構成で上演いたします。「月もおぼろに白魚の…」から始まる名ぜりふでお馴染みの「大川端庚申塚」から大詰まで、登場人物たちの意外な因縁が明らかになる緻密な展開をお見逃しなく。幕末の退廃的な世相が色濃く投影され、絵画美にあふれた舞台、黙阿弥独特の流麗な七五調のせりふに彩られた世話物の名作をお楽しみください。

第二部

一、女車引(おんなくるまびき)
三兄弟の女房が舞う華やかな舞踊

 京の吉田神社の社頭。松王丸の妻・千代、梅王丸の妻・春、桜丸の妻・八重が、舎人である夫の仕事着を着て、車の引き合いや「賀の祝」の料理を支度する様子を仲良く朗らかに踊って見せます。
 歌舞伎三大名作の一つ『菅原伝授手習鑑』より、松王丸、梅王丸、桜丸の三つ子の兄弟が敵味方に分かれて御所車を引き合うひと幕「車引」。本作は、その名場面をそれぞれの女房に置き替えた清元の舞踊で、随所に「車引」の趣向が用いられています。陽気な雰囲気にあふれる舞台をご覧ください。

二、新歌舞伎十八番の内 船弁慶(ふなべんけい)
松羽目物の大曲を追善狂言として上演

 兄の頼朝に疎まれ、都を追われて九州を目指す源義経と武蔵坊弁慶ら家来一行は、大物浦にたどり着きます。ここで義経の愛妾である静御前を都へ帰すこととなり、静は別れの哀しみを込めて舞います。やがて舟長の音頭で漕ぎ出した一行の前に、壇ノ浦の戦いで敗死した平知盛の亡霊が立ちはだかり…。
 新歌舞伎十八番の一つで、能の「船弁慶」を題材とした松羽目物の舞踊劇。一人の俳優が、前半では静御前の愁嘆の舞、後半では平知盛の霊の迫力を見せる、女方と立役の踊り分けがみどころです。当り役とした五世中村富十郎の十三回忌追善狂言として上演する、格調高く荘重な舞踊劇にご期待ください。

第三部

通し狂言 霊験亀山鉾(れいげんかめやまほこ)
仁左衛門一世一代、悪の魅力が華開く

 甲州石和宿のはずれ。兄を闇討ちした藤田水右衛門と巡り合った遠州浜名の家中、石井兵介が仇討ちを行うとあって町人たちが噂しています。いよいよその刻限となっても余裕綽々の様子を見せる水右衛門は、仇討ちを前に交わす水盃に毒薬を仕込むという卑怯なやり口で兵介を殺害します。これを発端として、兵介の無念を晴らすべく、石井家の養子・源之丞や、その妻お松、源之丞と恋仲の芸者おつまらが、仇である水右衛門一派と虚々実々の駆け引きを繰り広げていきます。大胆不敵な水右衛門が次々と繰り出す巧妙で残忍な手口と、受けて立つ石井家の面々。果たして、その結末は…。
 四世鶴屋南北ならではの奇抜な趣向が散りばめられ、実際にあった仇討ち事件(亀山の仇討)を題材に、仇による「返り討ち」を描いた異色の物語です。主人公・水右衛門の徹底した冷血漢ぶりが最大のみどころで、色気も備えた強悪非道さは不思議な魅力を放ち、美しい悪の華を咲かせます。物語には、水右衛門に加担する、水右衛門と容姿が瓜二つの八郎兵衛も登場。最後まで息もつかせぬスリリングな展開から目が離せません。このたび、片岡仁左衛門が藤田水右衛門と隠亡の八郎兵衛を一世一代にて勤めます。歌舞伎座では初めての上演となる、南北の仇討ち物の傑作をご堪能ください。

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