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錦秋十月大歌舞伎

歌舞伎座新開場十周年

錦秋十月大歌舞伎

当公演は終了いたしました。

2023年10月2日(月)~25日(水)

昼の部 午前11時~
夜の部 午後4時30分~
【休演】10日(火)、17日(火)

劇場:歌舞伎座

料金(税込)

  • 1等席18,000円
  • 2等席14,000円
  • 3階A席6,000円
  • 3階B席4,000円
  • 1階桟敷席20,000円

※1階桟敷席でのお茶のサービスはございません

※幕見席の購入方法についてはこちら
※幕見席の料金およびオンライン販売はこちら

上演時間

  • 天竺徳兵衛韓噺
    序幕

  • 幕間 20分
  • 天竺徳兵衛韓噺
    大詰

  • 幕間 35分
  • 文七元結物語

  • 双蝶々曲輪日記
    角力場

  • 幕間 20分
  • 幕間 35分
  • 水戸黄門
    讃岐漫遊篇

※10月5日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります

演目と配役

昼の部

四世鶴屋南北 作

一、天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)
序幕

大詰
北野天神境内の場
同   別当所の場
吉岡宗観邸の場
同 裏手水門の場
天竺徳兵衛
梅津掃部
佐々木桂之介
銀杏の前
奴磯平
山名時五郎
宗観妻夕浪
吉岡宗観

坂東亀蔵
巳之助

吉之丞

高麗蔵
又五郎

三遊亭圓朝 口演


山田洋次 脚本・演出 


松岡 亮 脚本

二、文七元結物語(ぶんしちもっといものがたり)
左官長兵衛
長兵衛女房お兼
近江屋手代文七
長兵衛娘お久
家主甚八
角海老女将お駒
近江屋卯兵衛

寺島しのぶ

玉太郎
片岡亀蔵
孝太郎
彌十郎

夜の部

一、双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)

角力場

濡髪長五郎
藤屋吾妻
濡髪弟子閂
茶亭金平
山崎屋与五郎/放駒長吉

種之助
市村光

巳之助

中内蝶二 作

二、菊(きく)
菊の精
菊の精
菊の精
菊の精
菊の精
菊の精
雀右衛門

虎之介
玉太郎
歌之助
錦之助

宮川一郎 作


齋藤雅文 補綴・演出

三、水戸黄門(みとこうもん)

讃岐漫遊篇

水戸光圀
松平頼常
うどん屋娘おそで
佐々木助三郎
渥美格之進
娘お蝶実は九紋竜の長次
うどん職人茂助
目付沢木源之助
吉太郎妹お光
港屋の伜吉太郎
山崎又一郎
港屋辰五郎
うどん屋女将お源
彌十郎


中村福之助
歌之助
虎之介
宗之助
吉之丞

廣太郎

片岡亀蔵

みどころ

昼の部

一、天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)
妖術使いの徳兵衛が躍動する、大南北の奇想天外

 時は室町時代。異国を巡り天竺から帰国した船頭の徳兵衛が、吉岡宗観の家に呼ばれます。将軍家の重臣・佐々木桂之介が、何者かの企みにより将軍足利義政から預かる宝剣「浪切丸」を紛失、詮議の期日が迫るなか、桂之介の気晴らしのために招かれました。徳兵衛は自らが巡った異国の話を面白おかしく物語り、桂之介に気に入られます。そこへ桂之介と慕い合う銀杏の前が訪ねて来たので、宗観は二人を逃します。その申し訳に切腹する宗観は徳兵衛を呼び寄せると、ある秘密を明かします。妖術を得た徳兵衛は大蝦蟇(がま)に乗って…。
 江戸時代初期に、東南アジア諸国の見聞録を残した実在の商人・徳兵衛を題材に描かれ、後に「大南北」と称される四世鶴屋南北の出世作。南北作品ならではの奇抜な趣向が散りばめられ、お家騒動が巻き起こる序幕からケレン味あふれるクライマックスまで、ひとときも目の離せない展開が続きます。日本転覆を狙う徳兵衛が繰り出す数々の妖術や大蝦蟇の出現など、スケールの大きな物語にどうぞご期待ください。

二、文七元結物語(ぶんしちもっといものがたり)
笑いあり涙あり、新たな構想による心温まる人情噺

 左官の長兵衛は腕の立つ職人ですが、大の博打好きで貧乏暮らし、女房のお兼とは喧嘩が絶えません。そんな家の苦境を見かねた娘のお久は、吉原に身を売ることを決意。この孝心に胸を打たれた角海老の女将お駒は、お久のためにも心を入れ替えるように諭し、長兵衛に50両の金を貸し与えます。娘の思いとお駒の情けにすっかり目が覚めた長兵衛でしたが、その帰り道、身投げをしようとしている若者、文七と出会うと…。
 幕末から明治にかけて活躍した落語家の三遊亭圓朝が口演した人情噺「文七元結」は、歌舞伎でも『人情噺文七元結』として愛されてきた人気作です。このたびの上演では、山田洋次の新たな構想により脚本・演出を一新。歌舞伎の古典作品とはまた違った魅力を放つ、『文七元結物語』が誕生します。江戸市井に生きる人々の心の機微を丹念に描き出す、笑いあり涙ありの心温まる物語をご堪能ください。

夜の部

一、双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)
対照的な力士が魅せる粋と意地

 大坂堀江の角力小屋は、人気力士の濡髪長五郎と素人力士で名を上げた放駒長吉の大一番に、多くの見物客で賑わっています。取り組みの結果は、なんと放駒が勝利する番狂わせ。実は濡髪は、自分を贔屓にしてくれている山崎屋の若旦那与五郎と恋仲である遊女吾妻との仲を取り結ぶために、わざと勝ちを譲ったのです。これを知った放駒は悔しさに憤り…。
 人気力士の風格と貫録をあわせもつ濡髪、小柄で若々しさが際立つ放駒。二人の性格や力の差が巧みに表現され、その好対照が魅力的な人気の場面です。力士の達引を描いた世話物の名場面をお楽しみいただきます。

二、菊(きく)
菊の精たちが魅せる秋を感じる華やかな舞踊

 色とりどりの菊が咲き乱れるなかに、菊の精が姿を現します。菊の精たちは、あどけない少女の様子や恋を知り染めた町娘の風情など、菊を愛でた曲にのせて、次々と華やかに踊ります。
 秋にふさわしいひと幕をご覧いただきます。

三、水戸黄門(みとこうもん)
ご存知、水戸黄門が悪を成敗する!

 さきの中納言・水戸光圀公(水戸黄門)は、お供の佐々木助三郎(助さん)と渥美格之進(格さん)を引き連れて、お忍びで四国の讃岐にやって来ました。助三郎と格之進は金毘羅宮の境内でお蝶という美しい娘に出会いますが、お蝶が長次という男であることが露見したうえに、財布を掏られてしまいます。一方、水戸の百姓老爺に身分を偽ってうどん屋にいた黄門様は、そこで領主松平頼常に対する領民たちの不満を耳にします。実はこの頼常こそ黄門様の長男。果たして黄門様一行は藩の内部ではびこる悪の根源を成敗することができるのか…。
 二代水戸藩主・水戸光圀が諸国を漫遊しながら世直しを行う勧善懲悪の物語は、すでに江戸時代から講談などで人気を博し、映画やテレビドラマも多数制作されるなど、世代を超えて愛されてきました。歌舞伎座での初演から48年ぶりに演出を一新してお届けする人情味あふれる物語にご期待ください。

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