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十二月大歌舞伎

歌舞伎座新開場十周年

十二月大歌舞伎

当公演は終了いたしました。

2023年12月3日(日)~26日(火)

第一部 午前11時~
第二部 午後2時45分~
第三部 午後5時45分~
【休演】11日(月)、19日(火)
【貸切】※幕見席は営業
第一部:15日(金)、24日(日)

※第一部『今昔饗宴千本桜』は、ペンライトなどでご参加いただける演出がございます

劇場:歌舞伎座

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料金(税込)

  • 1等席16,000円
  • 2等席12,000円
  • 3階A席5,500円
  • 3階B席3,500円
  • 1階桟敷席17,000円

※1階桟敷席でのお茶のサービスはございません

※幕見席の購入方法についてはこちら
※幕見席の料金およびオンライン販売はこちら

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上演時間

  • 旅噂岡崎猫

  • 幕間 35分
  • 超歌舞伎 Powered by NTT
    今昔饗宴千本桜

  • 爪王

  • 幕間 20分
  • 俵星玄蕃

  • 猩々

  • 幕間 35分
  • 天守物語

※12月2日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります

演目と配役

第一部

奈河彰輔 脚本


石川耕士 補綴・演出


二世市川猿翁 演出

一、旅噂岡崎猫(たびのうわさおかざきのねこ)
おさん実は猫の怪
由井民部之助
お袖
巳之助
橋之助

松岡 亮 脚本


藤間勘十郎 演出・振付

超歌舞伎 Powered by NTT

二、今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)

中村獅童 宙乗り相勤め申し候

初音ミク

佐藤四郎兵衛忠信
美玖姫
蝶の精
陽櫻丸/狐の精

夏櫻丸


初音の前
青龍の精
頭取
神女舞鶴姫
朱雀の尊

初音ミク
種之助
小川陽喜
初お目見得

小川夏幹
(獅童次男)




七之助
勘九郎

第二部

戸川幸夫 脚本


平岩弓枝 脚色

一、爪王(つめおう)


庄屋
鷹匠
勘九郎
七之助
橋之助
彦三郎

「赤穂義士外伝 俵星玄蕃」より


竹柴潤一 脚本


西森英行 演出

二、俵星玄蕃(たわらぼしげんば)
俵星玄蕃
当り屋十助実は杉野十平次
大石主税
中村藤馬
村松三太夫
三村次郎左衛門
前原伊助
吉田忠左衛門

坂東亀蔵


吉之丞
橘太郎

権十郎

第三部

一、猩々(しょうじょう)
猩々
酒売り
猩々

種之助
勘九郎

泉 鏡花 作


坂東玉三郎 演出

二、天守物語(てんしゅものがたり)
富姫
姫川図書之助
舌長姥/近江之丞桃六

小田原修理
朱の盤坊
亀姫
七之助
虎之介
勘九郎

片岡亀蔵

玉三郎

みどころ

第一部

一、旅噂岡崎猫(たびのうわさおかざきのねこ)
化け猫伝説を題材に趣向が凝らされたひと幕

 由井民部之助とお袖夫婦は幼い子を連れて、東海道の岡崎宿の外れまでやって来ます。そこで無量寺に一夜の宿を求めますが、寺を預かるおさんという老婆は病死したはずのお袖の母と瓜二つ。甦ったのだというその老婆は初孫を見て喜びますが、その正体は恐ろしい猫の怪で…。
 岡崎の古寺に現れる化け猫伝説を題材に、老婆に化けた猫の怪が十二単を着て出現するなど、奇抜な発想で描かれた本作。歌舞伎らしい魅力にあふれるひと幕にご期待ください。

二、今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)
ついに“超歌舞伎”が歌舞伎座に初降臨!

 神木である千本桜の咲き誇る神代の時代、この世を闇に落とさんと企む青龍の精の襲撃を受け、桜はその花を散らし、世界は闇に包まれ、神木を守護なす白狐や美玖姫はその難を数多の犠牲を伴って逃げ延びます――。時は移り。枯れ果てた千本桜の周りで寂しく舞う蝶々は、記憶を失い逃げ延びた美玖姫の仮の姿。そこへ、白狐が転生した姿である佐藤忠信が現れます。神代の時代の記憶を残す忠信は、美玖姫に駆け寄りますが…。
 歌舞伎の名作『義経千本桜』と、バーチャル・シンガー初音ミクの代表曲である「千本桜」の世界観に着想を得て書き下ろされた本作は、超歌舞伎の初演である「ニコニコ超会議2016」で上演された記念碑的な作品です。古典歌舞伎とNTTの技術を始めとした最新のテクノロジーが融合した超歌舞伎はこれまで各地の劇場で上演を重ね、進化を遂げてきました。超歌舞伎が生み出す舞台と客席の一体感をお楽しみください。

第二部

一、爪王(つめおう)
鷹と狐の決闘、ダイナミックな舞踊劇

 雪がしんしんと降り積もる角鷹(くまたか)森。「吹雪」と名付けた角鷹を飼う鷹匠のもとへ庄屋が来て、村を荒らす狐の退治を頼みます。やがて鷹匠と吹雪は山へ向かい、鋭く牙を剥き出す狐と対峙。勇ましく飛び立つ吹雪は狐と死闘を繰り広げますが、その姿は谷底へと消えてしまい…。
 動物文学の作家・戸川幸夫の感動作を平岩弓枝が脚色した中村屋所縁の舞踊劇。鷹と狐の対決がダイナミックな舞踊で表現され、再び狐に挑む鷹匠と鷹の絆が心を打ちます。人間と動物が紡ぐドラマにご期待ください。

二、俵星玄蕃(たわらぼしげんば)
槍の名手・俵星玄蕃と赤穂義士の心の交流

 時は元禄15年12月13日、江戸横網町にある槍の名手・俵星玄蕃の道場。今日も大好物の酒を飲みひと休みしている玄蕃のもとへ、玄蕃が贔屓にする夜鳴きそば屋の十助が訪ねて来ます。二人で酒を酌み交わすうち、赤穂義士の討入りが噂される吉良邸に用心棒の仕官を誘われていることを話す玄蕃。実は十助は、そば屋に身をやつして吉良邸の動向を探る赤穂義士の一人、杉野十平次で…。
 「忠臣蔵」を始め、人々に愛されてきた赤穂義士の物語。義士たちが素性を隠し、虎視眈々と吉良邸討入りの準備を進めるなかで登場する槍の名手・俵星玄蕃は、講談や浪曲でも有名です。討入り前夜と当日、十平次との心の交流を通じて、義に生きる勇ましい玄蕃の姿が描かれます。人間国宝の講談師・神田松鯉の脚本協力、昨年好評を博した『荒川十太夫』のスタッフにより、胸に響く歌舞伎の新たな舞台が誕生します。

第三部

一、猩々(しょうじょう)
酒好きの霊獣が舞う、華やかな舞踊

 中国・揚子江のほとり。猩々は酒売りに勧められるままに大好きな酒を飲むと、酒の徳を謳いながら、上機嫌に舞って見せます。やがて、酒売りに酒壺を与えて猩々は打ち寄せる波間に姿を消しますが、その酒壺は…。
 猩々とは古くから中国に伝わる水中に棲む霊獣で、酒を好み、無邪気に舞い戯れる妖精のような存在です。酒に酔った猩々が水上での戯れを見せる猩々舞がみどころで、酒好きの霊獣からはあふれる愛嬌と品格が漂います。華やかで格調高い松羽目物の舞踊をご堪能いただきます。

二、天守物語(てんしゅものがたり)
妖しく美しい姫が出逢った千年に一度の恋

 播磨国姫路にある白鷺城。この天守閣の最上階は、人間たちが近づくことのない、美しい異形の者たちが暮らす別世界。この世界の主こそ、美しく気高い富姫です。そこへ富姫を姉と慕う亀姫が訪れると、久しぶりの再会を喜ぶ富姫は、亀姫に土産として白い鷹を与えます。その夜、行方知れずとなった城主播磨守の白鷹を探しに、播磨守に仕える姫川図書之助が天守閣へとやって来ます。天守閣で出逢った富姫と図書之助。図書之助に恋心を抱き始めた富姫は自分に逢った証として、城主秘蔵の兜を渡しますが…。
 今年、生誕150年を迎えた泉鏡花。その戯曲のなかでも屈指の名作とされる本作は、姫路城(白鷺城)の天守に隠れ住む姫の伝説を題材に、鏡花ならではの幻想的な世界を織り込んだ至上の恋の物語です。美しい異形の世界の住人と、この世の人間とが織りなす夢幻の物語をご覧いただきます。

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