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愛之助、米吉が語る、南座『流白浪燦星 碧翠の麗城』

愛之助、米吉が語る、南座『流白浪燦星』

 

 2026年9月2日(水)から始まる南座『流白浪燦星 碧翠の麗城(ルパン三世 へきすいのれいじょう)』に出演の片岡愛之助、中村米吉が公演に向けての思いを語りました。

 「ルパン三世」と歌舞伎の融合で好評を博した『流白浪燦星』の第2弾となる新作『流白浪燦星 碧翠の麗城』。令和8(2026)年3月の新橋演舞場、4月御園座での公演を経て、今年の9月に京都・南座で開幕します。 

 

ヒロインの成長物語

 南座での公演について愛之助は、「今回は彌十郎さんが弾正役なので、楽しみにしています。劇場によっても(お客様の反応が)変わると思いますので、そういう意味でも楽しみです」と語ります。第1弾との違いについては、「今作は、ひと言で言うと、瀬織姫の成長物語です。そのなかに、原作、アニメや映画のオマージュ、そして歌舞伎のパロディーもあり、そういう視点でも楽しんでいただけると思います」と作品の特徴を明かしました。

 

 第2弾から初出演となる米吉は「ルパン三世のテーマが流れてルパン一味がそろった瞬間に、客席のお客様の集中度や熱量がグッとあがるのを肌で感じて、自分自身の熱もあげていただけるような感じがしました」と、印象深く語ります。瀬織姫については、「今回は瀬織姫という人物がどういう風に成長するのかが軸なので、私自身も歌舞伎のお姫様の魅力や決まり事を守りながら、そのうえでルパンのアニメや映画に登場するヒロイン像を思い描き、今までの歌舞伎のお姫様にはない部分も表現できたらなと思って勤めています」と話します。

 

それぞれのキャラクターについて

愛之助、米吉が語る、南座『流白浪燦星』

 

 今回では流白浪燦星と石川五ェ門の2役を演じる愛之助。それぞれのキャラクターの大切にしている部分については、「流白浪は、やはりかっこいいところ。おちゃらけている部分がたくさんあるけれど、決めるところは決める。石川五ェ門は、寡黙でありそして強さと品があるところ」と語ります。早替りについては「周りのスタッフの方々に全幅の信頼をもって、僕はいかに早く衣裳をはぎ取られ、次の地点まで走るかが仕事です。歌舞伎の演出を活かして、石川五ェ門もルパンも入れ替わり登場して、皆さんに楽しんでいただけるようにつくれたのではないでしょうか」と語ります。

  

 米吉は「瀬織姫は、自分がどう生きたいかを意識して動いていく。自分自身で新たな世界と自分を見つけるという、歌舞伎の古典の作品にはあまりいないタイプのキャラクターです」と分析します。「ですから、追手から逃げる時に裾をぐっと持ち上げて花道を駆け抜けたりします。お姫様ではあまり馴染みのない要素をあえて少しだけ入れて、このキャラクターが普段のお姫様とちょっと違うという意識を持つようにしています」と、表現について語ります。

 

歌舞伎の入口になれる作品

 原作があるものを歌舞伎として舞台化することを「歌舞伎を観たことのない方への入口」と語る愛之助。「ご覧になった方からは、“今度は古典歌舞伎を拝見したいです”というお声もたくさんいただきます。いろいろな娯楽が増えるなかではありますが、幅広い世代の方に歌舞伎に興味を持っていただきたいです。歌舞伎を知らない方への入口として受け取っていただき、古典歌舞伎ももっと知っていただければと思い勤めています」と語ります。

 

愛之助、米吉が語る、南座『流白浪燦星』

 

 米吉は「原作に人気や魅力がある作品を歌舞伎にできるのは、歌舞伎に懐の深さがあるから。逆に、魅力のある作品は歌舞伎にしてもその魅力を損なわないという強みがあります。アニメや漫画原作の作品は、海外の方にも理解しやすいという部分がありますので、歌舞伎の間口を広げることは大事なことだと思います」と挑戦の意義を唱えます。

 

 最後に愛之助は、「テーマ曲などを和楽器で演奏したり、宙乗りがあったり、いろいろなことをビックリ箱のように詰め合わせています。初めて歌舞伎をご覧になる方にはもちろん、普段から歌舞伎をご覧になる方にも楽しんでいただけるよう、歌舞伎の色々な要素を取り入れたものになっています」と魅力をアピール。「京都や来年の2月博多座でも、それぞれのご当地ネタを入れたいと思います」とその土地ならではの楽しみも期待させました。

 南座『流白浪燦星』は9月2日(水)から26日(土)までの公演。チケットは、8月9日(日)からチケットWeb松竹チケットホン松竹で発売予定です。

2026/08/06