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歌舞伎座三月大歌舞伎『元禄忠臣蔵』ゆかりの地を訪ねて
歌舞伎座さよなら公演「三月大歌舞伎」では『元禄忠臣蔵』が昼夜にわたり上演されます。
昼の部は「江戸城の刃傷」「最後の大評定」「御浜御殿綱豊卿」、夜の部は「南部坂雪の別れ」「仙石屋敷」「大石最後の一日」と真山青果作品ならではの見応え溢れる場面が揃います。歌舞伎美人では、『元禄忠臣蔵』ゆかりの地を連続して紹介してまいります。第一回目は、浅野家藩士のふるさと、赤穂を訪ねます。
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【赤穂城跡】
赤穂城は浅野長直が慶安元年(1648)から寛文元年(1661)まで13年を費やして完成させた城。以前は二之丸の南半分、三之丸の西側が瀬戸内海に面した海城であった。写真右にみえる大手隅櫓は昭和30年に復元され、当時の姿を今に伝えています。
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【大石邸長屋門】
赤穂城三之丸にあった大石邸は建物の大半が火災に遭いましたが、この長屋門だけが焼失をまぬがれました。その後建て替え等を経て数少ない江戸建築として現在も残っています。江戸城の刃傷事件の際にその知らせを持って早かごで駆けつけた浪士が叩いたのもこの門。大石神社内には本宅の跡地が庭園として公開されています。屋根瓦の模様には大石家の家紋である二つ巴もみられる。
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【赤穂御崎】
観光旅館が並び、眺めも美しい赤穂御崎。大石内蔵助が赤穂と別れ船出したといわれ、その瀬戸内海国立公園内には"大石なごりの松"が残されています。元禄14年(1701)6月山科に向かったその時、御崎に立つ老松を見送りつつ名残を惜しんだと伝えられています。
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2009/02/19