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【上演時間掲載】玉三郎がいざなう「坂東玉三郎京丹後特別舞踊公演」

玉三郎がいざなう「坂東玉三郎京丹後特別舞踊公演」

 6月24日(土)・25日(日)、京都府丹後文化会館で行われる「坂東玉三郎京丹後特別舞踊公演」について、玉三郎が語りました。

 

【上演時間を掲載】

 昨年、初めて京丹後を訪れた玉三郎は、「たいへん素晴らしい土地。私たち歌舞伎俳優にとって、絹織物のちりめんは切っても切れないものなのですが、ここにこんなに白生地があるのかと」、感嘆したといいます。せっかくいつもの劇場ではない場所に行って踊るのだから、「その土地の特色を知ってもらう、素晴らしいものがあることを知っていただくのが、私の踊りの役目だと思っています」と、続けました。

 

地元の羽衣伝説にちなんで

 2度目の公演となる今回は、各地の舞踊公演で好評な「お目見得 口上」はもちろん、舞踊にならないのではといわれたけれど、八千代座で初めて踊ってみたら「意外とよかった」という『秋の色種(あきのいろくさ)』、そして、地元のリクエストに応え、『羽衣』を踊ります。羽衣伝説は各地に残っていますが、「日本は、離れていくものをはかなむ、幽玄と去っていくものへの思いが強い」と言い、西洋の宗教色の濃さに比べ、「日本は羽衣を舞いながら天に昇る天女に視点が行く。縛られることなく案外、自由にやってきた、日本人でよかった」と、笑顔を見せました。

 

 八千代座をはじめ、東京を離れての公演も多い玉三郎。「現地の方々が何を思っているか、会話をし」、公演を実現させるのは「縁、と言うしかない」。「見たい、と思ってくださる人がいらっしゃることが一番で、お客様との関係で舞台がよくもなり悪くもなる。舞台装置も機構も、整っているほうがいいに決まっているけれど、一方には、(足りないところを)どう工夫するかの面白さもある。どっちもあって、どちらかだけでは苦しいですね」。その結果、お客様との関係がうまくいけば「生き返る感じ」になると明かしました。

 

旅をするなかで歌舞伎を観る楽しみ

 大劇場でないとできないものを観る楽しみもあり、旅をするなかで観る楽しみもあり。日本海に面した京丹後は、大陸文化が流入して独特の文化を生み出し、“海の京都”とも呼ばれます。丹後ちりめんや豊かな食文化を生み出す自然、暮らしに触れ、「京都の裏側を支えてきた人たちがいる」と感じた玉三郎。公演を含めて京丹後という地をまるごと「お楽しみいただくことが一番大切」と、自身も驚いた種類豊富な絹織物を多彩な色に染めて、きもの好きのお客様への手引きとなるよう、ちりめんの展示会も催される予定です。

 

 「能装束が何百年もきれいに残っているのは、質のいい蚕が吐いた絹で織ってあるから。いい絹織物は着たり脱いだりする間に、糸が絡んできれいになってくるんです」。玉三郎の絹へのこだわりは尽きるところがありません。「天女の羽衣、次は丹後の絹で踊る?」と、いたずらっぽく笑いました。さらに今回は、丹後鉄道などの合同企画で「玉三郎列車」も走ります。いろいろな企画列車があるなか、「玉三郎さんの特別メッセージ映像など、この列車だけの特別仕立てです」と、公演の実行委員会もいち押しです。

 

 その土地を満喫し、歌舞伎を観る――。「お越しいただければ、楽しいところです」と、玉三郎がいざなう京丹後特別舞踊公演。ぜひ、足をお運びください。 

 

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坂東玉三郎京丹後特別舞踊公演

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一、お目見得 口上(こうじょう)
二、秋の色種(あきのいろくさ)
三、羽衣(はごろも)

 

出演:坂東玉三郎

 

 

日時

2017年6月24日(土)・25日(日) 

14:00開演(13:30開場)

 

【上演時間】

一、御目見得 口上  14:00-14:18
<幕間  20分>
二、秋の色種  14:38-15:01
<幕間  25分>
三、羽衣  15:26-16:01

※6月23日現在の予定。上演時間は変更になる場合があります。

 

場所

京都府丹後文化会館

京都府京丹後市峰山町杉谷1030

(京都丹後鉄道峰山駅下車、徒歩5分)

 

 

チケット

S席:18,000円 A席:15,000円(すべて税込)

 

2017年4月11日(火)10:00発売

 

チケットWeb松竹

チケットWeb松竹スマートフォンサイト

※チケットホン松竹ではお取扱いがありません。チケットWeb松竹のみでの販売です。

※会場にチケットWeb松竹予約の切符引取機は設置されません。事前にチケットをお引取りのうえご来場ください。

 

その他、近隣地域のプレイガイドでもお取扱いあり(チラシ裏面をご覧ください)。

 

 

お問い合わせ

公演に関するお問い合わせ:

坂東玉三郎京丹後公演実行委員会(公演事務局) 0772-62-5200(平日9:00~17:00)

 

観光および、ちりめんの展示会についてのお問い合わせ:

海の京都DMO(京都府北部地域連携都市圏振興社) 0772-68-5055(平日9:00~17:00)

 

観光および「玉三郎列車」についてのお問い合わせ:

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2017/04/01