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「十月大歌舞伎」襲名披露を前に齊入、右團次が墓参

「十月大歌舞伎」襲名披露を前に齊入、右團次が墓参

 10月2日(火)から始まる、大阪松竹座「十月大歌舞伎」で襲名披露する二代目市川齊入、三代目市川右團次が、初世齊入(初世右團次)、二世右團次の眠る一心寺へ墓参、公演の成功を願いました。

名跡を継承した二人がそろって墓参

 公演初日を前に、稽古の合間をぬって二人が訪れたのは、大阪の天王寺区にある一心寺。ここには、右團次を名のった初世、二世が眠る墓があります。初世右團次が子に名を継がせた折に名のったのが齊入で、当代齊入にとっては、初世右團次が曾祖父にあたります。

 

 二代目齊入、三代目右團次がそろって墓参するのは初めてでしたが、齊入は、名跡を継いだ二人が供養し、一緒に大阪の道頓堀の舞台に立つことを、「とてもうれしいことですし、先祖も泉下におきましてさぞかし喜んでいることと思います」と笑顔を見せました。この日の大阪は朝からあいにくの大雨でしたが、二人が一心寺に姿を現すと、まるで先祖が歓迎しているかのように雨がやみ、晴れ間がのぞく中でのお参りとなりました。

 

「十月大歌舞伎」襲名披露を前に齊入、右團次が墓参

 襲名を機に何度か墓参に訪れていたという右團次は、「齊入さんの隣で参らせていただき、ありがとうございます。倅(市川右近)も一緒にお参りに来させていただいていたのですが、大阪で襲名披露興行を行わせていただく前という意味合いもあり、やはり今日は思いもひとしお。お名前を辱めないようにと墓前で誓わせていただきました」と気を引き締めていました。

 

先祖へのご恩返しになるように勤める

 「初代、二代目右團次が当り芸といたしました『鯉つかみ』を、10月の大阪松竹座で、三代目右團次さんがやってくださいますこと、心より喜びおります次第でございます。先祖の者たちもきっと喜んでくれると思います。立派にやっていただけることと思っております」と、うれしそうに語った齊入の言葉を受け、右團次も意気込みを見せました。

 

 「初代、二代目さんから戦後の御代にケレンというものが、私の師匠の三代目猿之助(猿翁)に伝わり、私はそこで修業させていただきました。ですから『華果西遊記』と、『鯉つかみ』もひと場面になっている『雙生隅田川(ふたごすみだがわ)』、ケレン味たっぷりのお芝居をやらせていただくことを、本当にうれしく思います。昼夜にわたってお客様に、たっぷりとケレンを楽しんでいただければ、それが、初代、二代目さんに対するご恩返しになるのではと思いますので、そのつもりで勤めます」

 

 先祖の名跡を継いだ右團次の言葉に喜び、「二人とも大阪出身なんです。きっと、なにかご縁があったんですね」と顔をほころばせた齊入。「(初世齊入の父)四代目小團次さんも大阪で修業なさいましたから」と、愛着を感じる大阪での襲名披露は、やはり特別な思いがある様子でした。

 大阪松竹座「十月大歌舞伎」は10月2日(火)から26日(金)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットWeb松竹スマートフォンサイトチケットホン松竹で販売中です。

2018年09月29日

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