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南座「Journey into KABUKI ~Appreciation and Experience~」に向けて

▲ 左より、取材会に参加した留学生たち、中村梅乃、片岡千次郎、附打の大谷琢人
2024年11月2日(土)から始まる南座「Journey into KABUKI ~Appreciation and Experience~」に出演の、中村梅乃、片岡千次郎が、公演に向けての意気込みを語りました。
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11月の南座公演では、「年齢・国籍・言語を問わず楽しんでいただける歌舞伎」をテーマに、歌舞伎を初めて観る方にもお楽しみいただけるプログラムとして梅乃と千次郎による解説『歌舞伎のみかた』、そして『猩々』が上演され、それぞれ英語の逐次通訳と、英語の音声ガイドが用意されます。開演前には、ロビーで展示や附打のワークショップを体験いただけます。
梅乃は「長い歴史のあるこの京都南座で、歌舞伎の魅力を伝える公演ができることを、大変光栄に思うとともに、責任を感じております。一から勉強するつもりで、千次郎さんとつくっていきます」と、抱負を述べます。「日本に生まれて歌舞伎役者になり、勉強をしている身で、海外の皆様にもその魅力をお伝えできる。こんなにうれしいことはありません。一所懸命勤めますので、肩の力を抜いて楽しんでいただけたら」と、千次郎も喜びをにじませます。

梅乃は、「海外の方に限らず、日本の方でも、歌舞伎といえば顔に隈取をして…と、特定のイメージをもたれているかもしれません。実際の舞台にはさまざまな特色や、見え方がありますので、今回の公演では、歌舞伎にも多様な面白さがあるということもお伝えできたらと思っています。『猩々』という舞踊にはせりふがありませんが、身体の使い方や音楽の美しさで魅力を伝えられるよう、また大変縁起のいい内容ですので、皆様のお幸せを祈りつつ、勤められたらと思っております」と、真摯に述べます。

「今年1月の大阪松竹座『Night KABUKI in Osaka Dotonbori』で、『操り三番叟』に出演した際に、海外のお客様が笑ったり、手を叩いて観てくださったと聞いてとてもうれしかったです。歌舞伎舞踊はもちろん、生の日本の音楽、そして着物やかつらなどの日本の文化を間近で観る機会として、お楽しみいただけたのではと感じています」と、振り返る千次郎。「今回の『猩々』はお能の演目を歌舞伎に移した松羽目物ですから、日本独特の静と動があり、緩急が大きく、変化に富んだ部分をじっくりと観ていただきたいです。通訳を交えての解説や体験も、趣向を凝らしていますので、エンタテインメントとして楽しんでいただけたら」と、意気込みました。

▲ 附打ワークショップを体験する留学生たち
取材会には京都の留学生らも参加し、公演でも実際に行われる附打のワークショップや、小道具の体験が行われました。留学生からも、俳優に向けての質問が飛び交い、にぎやかで国際色豊かな取材会となりました。
公演期間中は、着物での観劇をより気軽にお楽しみいただけるよう、「着物レンタルwargo京都祇園店」でご利用いただける割引優待が実施されます。南座にご来場のお客様は、観劇チケットをご提示いただくと、500円分オプション(高級帯、高級バッグ)が無料になる特典をお受けいただけます。ご予約はこちらから。
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南座「Journey into KABUKI ~Appreciation and Experience~」は、11月2日(土)から10日(日)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、チケットホン松竹で販売中です。