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大阪松竹座「十月大歌舞伎」初日開幕

大阪松竹座「十月大歌舞伎」初日開幕

 

 2024年10月10日(木)、大阪松竹座「十月大歌舞伎」が初日の幕を開けました。

 「十月大歌舞伎」は、令和4(2022)年11月より各地で行われてきた、「市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台」の締めくくりとなる公演です。柿色に彩られた劇場入り口には、三升の櫓や迫力あるパネルなどが施され、劇場内部では『雷神不動北山櫻』特別パネルや出開帳の展示、祝幕の原画展示をはじめとする装飾が設置され、襲名公演ならではの特別な雰囲気をお楽しみいただけます。

 

大阪松竹座「十月大歌舞伎」初日開幕

 ▲『雷神不動北山櫻』特別パネルや出開帳展示の様子

大阪松竹座「十月大歌舞伎」初日開幕

 ▲ 祝幕の原画展示も行われています

大阪松竹座「十月大歌舞伎」初日開幕

 ▲ 案内カウンターも襲名公演仕様に

 

 

 昼の部は、通し狂言『雷神不動北山櫻』を上演。團十郎が鳴神上人、粂寺弾正、早雲王子、安倍清行、不動明王の主要5役を見事に演じ分け客席を沸かせます。小野春道(梅玉)や、雲の絶間姫(雀右衛門)も登場し、歌舞伎十八番の『毛抜』、『鳴神』がテンポよく展開され、豪快な大立廻りなども加わり観客が引き込まれていくなか、物語のラスト『不動』の場面では、不動明王(團十郎)の空中浮遊が披露され、その迫力に客席の熱気は最高潮に。襲名披露狂言ならではの豪華な出演者による、歌舞伎十八番の魅力が存分に凝縮された通し狂言に、場内から割れんばかりの拍手が送られました。

 夜の部は『義経千本桜』「鳥居前」で開幕。静御前を助ける佐藤忠信実は源九郎狐(右團次)の活躍が、様式美あふれる舞台で披露されます。続く『一條大蔵譚』「奥殿」では、密かに源氏に心を寄せる一條大蔵長成(幸四郎)の作り阿呆と、腹のなかに隠した本性の二面性が見事に表現されました。襲名披露『口上』では、團十郎、新之助からご来場のお客様へ感謝の言葉が述べられ、梅玉、雀右衛門、鴈治郎、扇雀、孝太郎、幸四郎をはじめとした豪華出演者が襲名を寿ぎます。最後は團十郎が「にらみ」を力強く披露し、場内からは熱い拍手が送られました。そして、團十郎と新之助が初めて親子で披露する『連獅子』が続きます。息ぴったりの毛振りや勇壮な獅子の舞を見せると、客席からは「成田屋!」の大向うとともに万雷の拍手が。熱気あふれる幕切れとなりました。

 大阪松竹座「十月大歌舞伎」は、10月26日(土)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

2024/10/16