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猿弥が舞台『男の純情』出演

猿弥が舞台『男の純情』出演

 女性の部屋が舞台。リアルなセットの中で男三人が…。『男の純情』出演の宇梶剛士、市川猿弥、山崎銀之丞

 10月25日(木)~11月1日(木)、東京 紀伊國屋ホールほか、全国10都市で行われる舞台『男の純情』に、市川猿弥が出演します。 

 本作は水谷龍二の脚本、演出は小笠原響が担当する男性三人だけの、ある種の密室劇ですが、三人の関係は実は…という物語。『近松心中物語』など、近年、歌舞伎以外の舞台にも出演している猿弥と、二人の共演者、宇梶剛士、山崎銀之丞がそろっての話は、舞台さながらに笑いがあふれました。

 

猿弥が舞台『男の純情』出演

 ――皆さんが舞台で共演されるのは初めてだとうかがいました。

猿弥 そうなんです。僕はお目にかかるのもまったくの初めましてです。

宇梶 僕と銀之丞さんも、映像ではご一緒していますが、舞台では初めてです。だからなぜこの3人が集められたのか…。

猿弥 共通点は銀之丞さんと宇梶さんが同い年。それから宇梶さんと僕は誕生日が同じなんですよね。それと3人とも血液型がB型。

山崎 それが理由ですか!?(笑)

 

 ――稽古場での猿弥さんの印象は?

宇梶 とにかく一所懸命ですよね。芝居へのとり組み方が青年みたいなんです。些細なことでも質問して、つまびらかにしてから次へ進もうとする人。だから、猿弥さんの質問で稽古がよく止まります(笑)

山崎 本当にそう。とても真剣です。ただ、宇梶さんのことも僕のことも「先輩」と呼ぶでしょう。あれ、どっちのこと言ってるかわからないので、ちょっと考えてください(笑)。

猿弥 先輩が最初に舞台に出られ、二番目に先輩が出られるので、僕が温まったところに行って全部冷ます、ということは避けたいなと思います。

宇梶 あと、衣裳などにとてもこだわりますよね。こちらがこの色で、あちらがこの色だとお互いが立たないみたいなことを、細かく確認しているのが印象的でした。

猿弥 歌舞伎以外の舞台にも出していただいていますが、洋服しか着ないというのは今回が初めてなんです。客席から見ているときは、拵えが軽くていいなあと思っていましたが、自分でやるとなると…。ごまかしがきかない。だから声が大きくなる。本当は抑えないといけないんですが。

 

猿弥が舞台『男の純情』出演

 ――これまでにもさまざまな歌舞伎俳優の方が、現代劇に出演していらっしゃいます。

山崎 何度かご一緒したことはありますが、そのなかで猿弥さんはすごく柔軟だなと感じました。ここまで柔軟な人はなかなかいないなと思います。

猿弥 俳優人生の始まりが、児童劇団だったことが影響しているかもしれません。

宇梶 でも、人生のほとんどを歌舞伎俳優として過ごしてきたのでしょう。

猿弥 猿弥になって40年ですけれど、どこかで自分は100パーセントの歌舞伎俳優かなと思うことはあります。先輩の歌舞伎以外でのお仕事を拝見して感じるのは、ナチュラルになさる方もいれば、歌舞伎味をあえて残される方もいるということでしょうか。リアルにやったら勝ち目はないのだから、あえて歌舞伎的な部分を残して、それを個性にしようという方もいる。

宇梶 猿弥さんはどっちなの?

猿弥 僕は精いっぱいやるだけです。それしかないですもの。それをどう感じられるかはお客様に判断していただければ。

 

猿弥が舞台『男の純情』出演

 ――この物語はある女性の部屋で男性三人が鉢合わせするという設定です。

猿弥 なかなかない設定ですよね。男性がふたまたというのは聞くけれど、女性が、しかも三人の男を手玉にとっているなんて。

宇梶 彼女と一緒にいるときに元カレと出くわしてしまうことはあっても、部屋でというのはなかなかないですよね。

山崎 この作品のなかではお互い、自分の素性とか、彼女とどういう付き合いなのかを言ったり言わなかったりするんですが、僕が演じる男1は「伯父です」ってごまかす。仮にこういう事態に陥ったとしても、ああいう逃げ方は僕にはできないな。

宇梶 結局、彼女はどうしたかったんだ、って話なんですが、最後は猿弥さんが演じる男3がいいせりふを言うんです。それで物語が前向きに終わる。

猿弥 芝居の骨格が同じで題名は違いますけど、「コント赤信号」さんで初演されて、その後、鉢合わせするのが女性という設定の版なども上演され、いずれもすごく面白かったそうです。今回はそれを上回るようにって言われています。面白くなかったら…。

宇梶 僕らのせい?

猿弥 いやいやいや、絶対に面白いですよ。こんなに面白い三人がそろったんですから。でも、気づいたら初日まであと数日。追い込みのお稽古もよろしくお願いします。

 

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トム・プロジェクトプロデュース

舞台『男の純情』

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作:水谷龍二

演出:小笠原 響

出演:宇梶剛士 山崎銀之丞 市川猿弥

 

 

【東京公演】

日時

2018年10月25日(木)~11月1日(木)

14:00開演(28、29、31、1日)

19:00開演(25、26、27、30日)

 

場所

紀伊國屋ホール

(新宿区新宿3-17-7 紀伊國屋書店新宿本店4階)

 

チケット

前売:5,000円 当日:5,500円(ともに税込)

U-25(25歳以下):2,500円 シニア(60歳以上):4,500円(すべて税込、トム・プロジェクトのみの販売)

 

・トム・プロジェクト 03-5371-1153(平日10:00~18:00)

チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:487-835)

ローソンチケット 0570-084-003(Lコード:33120) 0570-000-407(オペレーター対応)

イープラス

キノチケットオンライン、キノチケットカウンター(紀伊國屋書店新宿本店5階、10:00~18:30)

 

【地方公演】

11月2日(金)19:00

サンシティ越谷市民ホール(埼玉県) 048-985-1112

 

11月4日(日)14:00

小郡市文化会館(福岡県) 0942-72-3737

 

11月5日(月)19:00

コスメイト行橋(福岡県) 0930-25-2300

 

11月7日(水)18:00

岡山シンフォニーホール(岡山県) 086-234-2010

 

11月11日(日)15:00

東海文化センター(茨城県) 029-282-8511

 

11月14日(水)19:00

高山市民文化会館(岐阜県) 0577-34-6550

 

11月16日(金)18:30

かめありリリオホール(東京都) 03-5680-2222

 

11月18日(日)14:00

袖ヶ浦市民会館(千葉県) 0438-62-3139

 

11月23日(金・祝)18:00

笛吹市スコレーセンター(山梨県) 055-263-7959

 

11月24日(土)15:00

北杜市須玉ふれあい館(山梨県) 0551-42-1373

 

お問い合わせ

トム・プロジェクト 03-5371-1153

『男の純情』公式サイト

2018/10/19