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「南座開場式」で新たな歴史の一歩を刻んだ南座

「南座開場式」で新たな歴史の一歩を刻んだ南座

 「南座開場式」

 

 

 10月27日(土)、新装なった京都の南座で「南座開場式」が行われました。

厳粛な儀式で南座の幕を開ける

 初めに劇場、興行関係者が舞台にそろい、開場にあたっての儀式、「翁渡しの儀」が執り行われた南座。その厳粛な儀式ののち、正午ちょうどに正面玄関から新しい南座で初めてのお客様をお迎えしました。場内の桟敷席には京都五花街の舞妓、芸妓衆が並んで、南座らしい華やぎも添えられました。

 

 「南座開場式」の開始前には、一番太鼓の「撥渡しの儀」が行われ、大谷信義松竹株式会社会長より、田中傳左衛門へ大太鼓の撥が渡され、厳かななかにもお客様を劇場へ呼び込む威勢のよい大太鼓の音が、場内に響き渡りました。

 

舞台に100人の歌舞伎俳優が勢ぞろい

 幕が上がって始まったのは『寿式三番叟』。11月の顔見世興行で襲名披露する二代目白鸚の翁、八代目染五郎の千歳、十代目幸四郎の三番叟で、「翁渡しの儀」に供えられた面箱を、千歳がうやうやしく舞台に運び、翁、千歳の舞が続きました。三番叟の「おおさえ おおさえ 悦びありや」からは、足拍子も激しくなり、舞台を踏みしめる音が邪悪な空気を吹き払い、舞台を清めていきます。南座の開場を寿ぐひと幕は、場内からの大きな拍手で幕を降ろしました。

 

「南座開場式」で新たな歴史の一歩を刻んだ南座

 『寿式三番叟』 左より、松本幸四郎、市川染五郎、松本白鸚

 

 南座の紹介映像と休憩をはさんで、定式幕が開くと、今度は舞台いっぱいに100人の歌舞伎俳優の顔がそろいました。その中央に座した大谷会長が、「一昨年の2月より、2年9カ月の時間を費やし、耐震補強、場内設備の大規模改修工事を無事完了いたしまして、本日こうして南座をご披露させていただく運びと相成りました」と、まずは関係者へ深い感謝を表し、工事中も顔見世興行を途絶えさせることなく興行できたことに御礼を述べました。

 

南座の新たな発展への願いを込めて

 そして、日本俳優協会会長として藤十郎が祝辞を送りました。「南座は京都という歌舞伎発祥の地にあって、伝統と格式を誇る由緒ある劇場。松竹の創立者、白井松次郎と大谷竹次郎が明治39年から100年以上にわたり興行を続けてきた輝かしい歴史をもってまいりました」。その創業の二人と「手を携えて南座で数々の名舞台を演じました」というのが、藤十郎の祖父、初世鴈治郎。浅からぬ縁に、南座への思いもひとしおで、「舞台と客席の得も言われぬ快い雰囲気は、ほかの劇場にはないものです」。

 

 「これからもこの南座がいく久しく栄え、京都の伝統文化として、我が国が世界に誇る劇場として愛され続けることを願ってやみません。本日は誠におめでとうございます」との藤十郎の祝辞に続いては、迫本淳一松竹株式会社社長が謝辞として、関係者や開場にご支援いただいた皆様へあらためての御礼を述べました。

 

 さらに、伝統を深め、新たな挑戦のできる場をつくる努力をしてきた南座で、「俳優の皆様には新旧両面において、これまで以上にますますご活躍をいただきたい。京都の皆様とご一緒に、京都に来ていただける日本の、外国のお客様に喜んでいただけるように、京の賑わいをいっそう盛り上げていければ」と願いました。また、新しい南座の幕開けとなる11月に、襲名披露する白鸚も、「昭和56年以来、2度目の高麗屋三代襲名披露を催させていただきます。どうぞ皆様お誘いあわせのうえ、南座へお越しください」と挨拶しました。

 

 最後は日本俳優協会理事長の菊五郎の「改装なりました南座の開場を祝しまして、本日、ご来場を賜りましたお客様とご一緒に、手を締めたいと存じます」との発声で、一本締めにてめでたく開場式がお開きとなりました。

 南座「當る亥歳 吉例顔見世興行」11月公演は11月1日(木)から25日(日)、12月公演は12月1日(土)から26日(水)まで。チケットは、チケットWeb松竹チケットWeb松竹スマートフォンサイトチケットホン松竹で11月分を販売中。12月公演は、11月5日(月)発売予定です。

 

「南座開場式」の模様はこちらから、動画でご覧いただけます。「歌舞伎チャンネル」

2018年10月28日

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