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八代目菊五郎、菊之助が八坂神社で成功祈願祭、奉納舞披露

菊之助と丑之助が八坂神社で成功祈願法要、奉納舞『七福神』披露

 

 2025年11月25日(火)、京都 八坂神社で八代目尾上菊五郎、尾上菊之助が、成功祈願祭および奉納舞『七福神』を奉納しました。

 今年を締めくくる12月南座「吉例顔見世興行」に向けた成功祈願祭について菊五郎は、「成功祈願とお練りを通して、八坂神社様とお客様にむけて‟襲名させていただきます”という気持ちと、初代ゆかりの地で親子の力を合わせて、12月公演ひと月懸命に精進する覚悟を今日固めた次第です」と心境を語ります。菊之助は、「最初は雨だったけど、晴れて奉納舞も納めることができてよかった」と安堵し、菊五郎も、「八坂神社様のお導きと、足元が悪いなかでもご声援くださった皆様のおかげだと思っています」と感謝の気持ちを込めました。

 

 祈願後に、八坂神社の重要文化財である舞殿で奉納舞『七福神』を納めた二人。菊五郎は、「祈願の祝詞では、歌舞伎の歴史の重みを背負いこれからも二人で精進する気持ちをいただきました。また歌舞伎の未来を応援をしてくださる八坂神社様に報いるために、今日は懸命に舞いました」と語ります。八坂神社へ捧げる気持ちで舞った菊之助は、「これからもずっと菊之助としていい舞台ができるように、一所懸命やりました」と真摯な姿勢を見せました。

 

菊之助と丑之助が八坂神社で成功祈願法要、奉納舞『七福神』披露

 

 また成功祈願に先立ち、境内を練り歩いた菊五郎、菊之助。境内からは「音羽屋」の声もかかりました。菊五郎は、「倅は初めての南座。私も久しぶりに京都に来ることが叶い、その公演が親子そろっての襲名公演、さらに初代が生まれ育った地での襲名というのを実感し、(境内を)歩くたびに高揚感が増しました」と喜びを嚙みしめます。

 

 初めての南座公演を楽しみにしている菊之助。楽しみにしていることを聞かれると、「南座の内装。ロビーも行ったことがないので、南座の建物をいろいろ見るのが楽しみ」と答えます。すかさず「それから、芝居が終わった後は何が楽しみですか?」と尋ねる菊五郎。二人のやりとりに会場に笑顔があふれます。食事が楽しみと答えた菊之助に、「京都のおいしいものをいただこうと思います」と菊五郎の和やかな会話で締めくくりました。

 京の年中行事「當る午歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」は12月1日(月)から25日(木)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹で発売中です。

2025/11/28