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「六本木歌舞伎」『羅生門』東京公演が開幕

「六本木歌舞伎」『羅生門』東京公演が開幕

 『羅生門』 左より、市川海老蔵、市川右團次

 2月22日(金)に、六本木EXシアターで「六本木歌舞伎『羅生門』」が開幕、上演前には、舞台稽古が公開されました。

 「六本木歌舞伎」第三弾は、芥川龍之介の小説を原作とした『羅生門』。今回も演出を勤めるのは、三池崇史です。

 

 幕が開いた瞬間、目に飛び込んできたのは、渡辺綱(海老蔵)と、仲間の鬼の仇討ちを狙う茨木童子(右團次)の姿。力強い立廻りに加え、毛振りも盛り込まれた見ごたえある一騎打ちが、さっそく見る者を引き付けます。続いての場面は、暗闇に浮かび上がる、朽ちかけた羅生門。職を失い空腹を抱えた下人(三宅 健)が現れ、吸い寄せられるように門へたどり着きます。楼門の上で、生きるために死人の髪を抜く老婆(海老蔵)と出会い、彼の人生は一変することになります。

 

「六本木歌舞伎」『羅生門』東京公演が開幕

 『羅生門』 市川海老蔵

 自らの欲望のために行動して命を落とした下人は、人生をやり直そうと何度も挑んだ末に、心の中のエゴイズムを象徴する鬼と対峙する勇気を学びます。そこへ、下人に助太刀するべく三升屋兵庫之助三久(海老蔵)が現れ…。『羅生門』と、歌舞伎の『茨木』を見事に絡めたストーリーの展開や、舞台との距離感を感じさせない雰囲気が、観客を物語の世界へ引き込みます。芥川作品へのオマージュを感じさせるラストシーンも印象的です。

 

 歌舞伎初挑戦となる三宅は、白塗りで登場し、早拵え(はやごしらえ)やぶっ返り、『義経千本桜』の小金吾を思わせる捕り縄を使った立廻りを披露。ところどころに登場する、海老蔵が勤める本人役と、三宅勤める下人や宇源太の絶妙な掛け合い、さらには客席とのやりとりが、笑いを誘います。誰もが、ストーリーを楽しみながら、歌舞伎の醍醐味を味わえる舞台となっています。

 「六本木歌舞伎」は、2月22日(金)~3月10日(日)東京 EXシアター六本木3月13日(水)~17日(日)大阪 オリックス劇場、そして3月21日(木・祝)~24日(日)札幌 わくわくホリデーホールでの公演です。チケットの詳細は、それぞれの公演情報をご確認ください。

2019年02月25日

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