3日（水・祝）、「南座 秋の舞台体験ツアー」が始まりました。

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　「南座 秋の舞台体験ツアー」は、花道、せり、廻り舞台など、歌舞伎劇場特有の舞台機構を実際に体験できるプログラムです。4月に開催された「春の舞台体験ツアー」でもご好評をいただき、今回、お客様の声にお応えしての開催となります。秋の装いの南座には多くのお客様が訪れ、うれしい足音が響きました。

　係員の説明ののち、お客様はソーシャルディスタンスを保ちながら鳥屋から花道を歩いて、舞台上へ。「秋の舞台体験ツアー」の名にふさわしく、紅葉の大道具で飾られ、ライトアップされた景色がお客様を出迎えます。「廻り舞台」で360度舞台上を回転したり、また「迫り」に乗って奈落と呼ばれる地下や2階席と同じ目線の高さを味わうなど、実際の舞台機構を体験いただきます。

　「ちょんぱ」の体験では、暗闇のなかでチョンと拍子木の合図とともに緞帳があがり、パッと明かりがついた瞬間、お客様から感嘆のお声があがります。憧れの歌舞伎俳優と同じ景色を眺めながら、お客様それぞれが思い思いの場所で写真や動画の撮影を満喫された様子でした。

　ロビーでの展示では、新装開場した平成3（1991）年と、新開場した平成30（2018）年の「吉例顔見世興行」のポスターや、まねき看板、南座で実際に使用されている瓦や改装工事の際の設計図にくわえ、本邦初公開となる櫓幕や梵天の製作風景がご覧いただけますので、ぜひご注目ください。お客様は過去のポスターの演目や配役を眺められたり、間近で見る梵天や櫓の大きさに驚かれたりなど、「吉例顔見世興行」ゆかりの貴重な品々を興味深くご覧になっていました。

　開催に際しては、舞台体験ツアーの参加人数の制限や、ツアー内での距離の確保、劇場内各所の消毒対応など、感染予防対策が徹底されます。詳細はこちらをご確認ください。「南座 秋の舞台体験ツアー」は11月17日（水）まで。開催時間、入場料など詳細はこちらをご覧ください。

※梵天の製作は作業の進捗状況により不定期で行います