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松也が語る、歌舞伎座『岩戸の景清』

松也が語る、歌舞伎座『岩戸の景清』

 

 2022年1月2日(日)から始まる、歌舞伎座「壽 初春大歌舞伎」第三部『岩戸の景清』出演の尾上松也が、公演への意気込みを語りました。

お正月ならではの華やかな舞台に

 河竹黙阿弥作『岩戸の景清』は、昭和53(1978)年、国立劇場で上演されて以来、44年ぶりの上演となります。当時の映像を見た松也は、「歌舞伎のいわゆるヒーローが大集結する、非常に豪華な演目という印象を受けました。お正月に若手俳優が集結して、歌舞伎座の舞台で挑戦させていただくには、もってこいの演目だと思います」と、期待をにじませます。

 

 芝居の構成は、過去の上演を基本にしながらも、「見せ場であるだんまりに加え、さらにお正月らしさを感じていただけるよう、衣裳や舞台面などを相談しています」と構想を明かし、「歌舞伎の魅力を存分に感じられる演目になると思います。新作をつくるくらいの気持ちで本番に向けてどんどんチャレンジしていきたいです」と、目標を掲げました。

 

 自らが挑む悪七兵衛景清については、「荒事というと、荒々しく豪快なイメージがありますが、景清に関しては陰と陽があることに非常に魅力を感じています。今回はお正月ということもありますので、陽の部分もきっちりと感じていただけるようにつくりたい」と、真摯に語ります。

 

松也が語る、歌舞伎座『岩戸の景清』

 

若手で担う大事なひと幕

  若手が活躍するお正月恒例の「新春浅草歌舞伎」。2年続けて開催することができないなか、今年に続き、令和4(2022)年のお正月も、「新春浅草歌舞伎」を盛り上げてきた若手が歌舞伎座に出演します。早い段階から、今年と同じようにひと幕を勤めさせてほしいと願っていたという松也は、「皆の思いが叶って、またこうして若手に任せていただけることは、非常にありがたいことで、やりがいを感じます」と、力強く話します。

 

 そんな松也も、初めて「新春浅草歌舞伎」で年長となった際には、大きな責任感を感じ、戸惑うこともあったと言います。「自分が引っ張らなければという思いが強かったのですが、後輩たちの支えがあって、自分だけでなく、先輩、後輩一緒になって、つくっていきたいという思いに至りました。今回も、皆でアイディアを出しながら、いいものをつくっていきたいと思います」と、チームワークに自信を見せます。

 

 最後に、「令和4(2022)年、最初の歌舞伎座公演です。皆様に希望をもって一年を過ごしていただけるように頑張りますので、ぜひ劇場にお越しください」と、お客様へのメッセージを述べ、締めくくりました。

 歌舞伎座「壽 初春大歌舞伎」は2022年1月2日(日)から27日(木)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

2021/12/27