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壱太郎も登場、「見て 聞いて まねして 楽しむ 歌舞伎絵本」発売記念イベント

壱太郎著、「見て 聞いて まねして 楽しむ 歌舞伎絵本」販売のお知らせ

 左より、くまあやこ(「狐忠信」絵)、中村壱太郎、小川かなこ(「茶壺」絵)

 2022年11月27日(日)、中村壱太郎が執筆し、尾上松也、尾上右近が声を担当した「見て 聞いて まねして 楽しむ 歌舞伎絵本」発売記念イベントが行われ、壱太郎が登場しました。

 壱太郎が子どもたちに向けて歌舞伎のストーリーをわかりやすく書き直し、人気イラストレーターが歌舞伎の美しさを表現したイラストをつけた、「見て 聞いて まねして 楽しむ 歌舞伎絵本」。シリーズ第一弾として、「茶壺」と「狐忠信」の2作品が全国の書店で発売されました。専用のアプリを使うと、松也や右近による読み聞かせも聞くことができ、文と絵、音の3つの面から歌舞伎のおもしろさを堪能できます。歌舞伎の解説・豆知識も収録しており、歌舞伎に親しむきっかけにもなること間違いなしの絵本です。

 

 令和2(2020)~3(2021)年放送のNHK Eテレ「にっぽんの芸能」で放送され、本作の原作ともなった「紙芝居歌舞伎」では監督をつとめた壱太郎。初の著書となる本作の発売に際し行われた出版記念イベントでは、「物語を咀嚼するのがとても難しかったです。歌舞伎はどうしても難しい言葉が出てくるので、易しい言葉に置き換えたり、登場人物を絞ったり、少し話の内容をアレンジして、よりわかりやすく描いたことが今回のキーになっていると思います」と、制作を振り返ります。

 

 第一弾に「茶壺」と「狐忠信」を選んだ背景として、「『茶壺』は面白く、お子さんでも笑えるお話ということ。『狐忠信』は動物が出てきますし、かわいらしいイラストが動物と子どもたちを繋いでくれるのではないかという思いで選びました。また、狐忠信の親子の情愛が描かれるので、親子で読み聞かせしていただければ」と、語る壱太郎。今後もさまざまな作品を構想中のようです。

 

壱太郎著、「見て 聞いて まねして 楽しむ 歌舞伎絵本」販売のお知らせ

 巻末の「歌舞伎豆知識/歌舞伎の歴史」のコーナーに登場するかぶきにゃんたろうも、壱太郎とともにイベントを盛り上げました

 声を担当した松也と右近については、「歌舞伎役者が読むと歌舞伎の作品はどう聞こえるのか、どうやって読むとこの本をより楽しめるのか、という部分を、お二人の声の力で補っていただきました。なんと言っても演じ分けが一つの聞きどころになっているかと思います」と、感謝を込めてアピールしました。「絵本を読んだ親子が実際に歌舞伎を観に来てくれる、ということが僕の一番思い描いているところですので、そこを目標に繋げていければと思っています」と意気込みました。

 

 当日は「茶壺」と「狐忠信」の読み聞かせも披露した壱太郎。読み聞かせを熱心に聞いていたお子様から、歌舞伎の決まりごとや演目のより深い部分に迫る質問が飛び出すひと幕も。詳細は下記をお確かめのうえ、どうぞ書店でお求めください。

 

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見て 聞いて まねして 楽しむ 歌舞伎絵本

「茶壺」「狐忠信」

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「茶壺」

作:中村壱太郎、絵:小川かなこ、声:尾上右近

「狐忠信」

作:中村壱太郎、絵:くまあやこ、声:尾上松也

 

A4変型判、ハードカバー、32ページ

発行:くもん出版

対象:小学校中学年から

 

■販売

2022年11月28日(月)~

 

■価格

各1,870円(税込)

 

お問い合わせ

株式会社くもん出版 メール:こちらをクリック

2022/12/09