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「十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台」記念の歌舞伎座ライトアップが開始

「十三代目市川團十郎白猿襲名 八代目市川新之助初舞台」記念の歌舞伎座ライトアップが開始

 

 2022年12月1日(木)、「十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台」の公演を記念した、歌舞伎座ライトアップ点灯式が行われました。

「十三代目市川團十郎白猿襲名 八代目市川新之助初舞台」記念の歌舞伎座ライトアップが開始

 左から、市川新之助、市川團十郎、市川ぼたん

 12月5日(月)から開幕する「十二月大歌舞伎」では、11月に続き、「十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台」の興行が行われます。これを記念し、このたび歌舞伎座において、團十郎家とゆかりの深い「團十郎茶」とも呼ばれる柿色のライトアップが決定。初日を数日後に控えて開催された点灯式に、市川團十郎、市川ぼたん、市川新之助が登場しました。

 

 團十郎は、「襲名披露興行もいよいよ2カ月目に突入します。柿色のライトアップは、歌舞伎座史上初めてのことだそうで、どのようになるか楽しみです」と挨拶。ぼたんと新之助も、12月の舞台でそれぞれ自分たちが勤める役を紹介し、しっかりと挨拶しました。カウントダウンに合わせ三人がボタンを押すと、重厚な柿色の光に染まった歌舞伎座が夜の銀座の街に華やかに浮かび上がり、街行く人々からも、おのずと拍手が湧き起こりました。

 報道陣に向けて行われた取材では、いつも新之助の『外郎売』の口上を楽屋で聞きながら、次に出演する『勧進帳』の支度をしていた、と11月公演を振り返った團十郎。「本人がやる気をもって、大々先輩方に胸を借りて舞台に立ち、物怖じせずにしっかりやり切ったところは褒めてあげたい」と話し、息子の成長ぶりに頼もしさを感じたと明かします。

 

 11月公演で八代目市川新之助として初舞台を勤めた新之助は、「楽しかったです」と、達成感をにじませながら、「これからは、(12月の)『毛抜』に向かっていかないといけないので、気持ちを切り替えていきたいと思います」と、気合を込めました。そんな弟について、「男の子らしく頼もしくなった」と話すぼたんは、12月の公演で『團十郎娘』の近江のお兼を勤めます。「陽気で強い女の子なので、強いところは強く、女の子らしい振りのところは可愛らしくと(父に)アドバイスをもらいました」と話し、稽古に余念がない様子がうかがえます。

 

 團十郎は、「襲名披露興行で、三人で舞台に立てることは、本当に稀有なこと」と、改めてその喜びを噛みしめます。出演者や関係者ともに千穐楽まで元気に乗り越えたい、と意気込みを見せ、「この機会に歌舞伎に触れてみようかなと思ってくださる方など、広く皆様に楽しんでいただけますよう、我々も歌舞伎座でお待ちしております」と、力強く呼びかけました。

 歌舞伎座のライトアップは、12月公演の千穐楽まで毎晩行われますので、ぜひご注目ください。歌舞伎座「十二月大歌舞伎」は12月5日(月)から26日(月)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

 

「十三代目市川團十郎白猿襲名 八代目市川新之助初舞台」記念の歌舞伎座ライトアップが開始

 重厚で温かみのある「團十郎茶」の光が、銀座の街を照らします

2022/12/02