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南座「吉例顔見世興行」で津軽三味線と歌舞伎がコラボレーション

上妻宏光

 

 2023年12月1日(金)から始まる南座「當る辰歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」昼の部、歌舞伎十八番の内『景清』に、津軽三味線奏者の上妻宏光が参加することが決定しました。

(※上妻氏が出演しない公演日もあり)

 歌舞伎十八番の内『景清』は、平成26(2014)年、團十郎が海老蔵時代に、景清を主人公として再構成した『通し狂言 壽三升景清』のなかのひと幕で、新世代津軽三味線奏者の第一人者として活躍する上妻宏光がこの作品のために曲を書き下ろし、歌舞伎の舞台で演奏しました。歌舞伎本興行として初めての津軽三味線と歌舞伎のコラボレーションの実現は、当時大きな話題を集めました。

 

 團十郎は、「『景清』のエッセンスとして何か物足りなさを感じていたときに、上妻さんと出会いました。上妻さんとご一緒させていただいたことで、いろいろなものが見えてきましたし、舞台上で上妻さんの卓越した技術や世界観を体感しました」と、初演当時を振り返ります。平成26年の新橋演舞場と南座、平成28(2016)年の歌舞伎座と上演を重ねた『景清』は、本年9月には博多座で十三代目市川團十郎白猿襲名披露演目として上演され、好評を博しました。

 

南座「吉例顔見世興行」で津軽三味線と歌舞伎がコラボレーション

 

 『景清』のほかに、團十郎(当時海老蔵)の自主公演「ABKAI」や「六本木歌舞伎」、『石川五右衛門』、ドラマ「石川五右衛門」などの作品でも團十郎と競演してきた上妻。さまざまな作品の上演を重ね、いっそう輝きを増す團十郎と上妻の熱き競演が、このたび南座の顔見世興行でも実現します。「當る辰歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」『景清』に、どうぞご期待ください。

 南座「吉例顔見世興行」は12月1日(金)から24日(日)までの公演。チケットは11月9日(木)から、チケットWeb松竹チケットホン松竹で発売予定です。

2023/10/20