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スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』が博多座で開幕

スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』が博多座で開幕

 

 2024年10月8日(火)、博多座でスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』の初日の幕が開きました。

 今年、新橋演舞場、御園座、大阪松竹座で上演され、大きな反響を呼んできた『ヤマトタケル』。いよいよ最後の締めくくりとなる博多座公演が始まりました。初日の開場前には、博多座開場25周年イヤーを記念したイベントとして“初日鏡開き”が行われ、中村隼人、市川團子、中村壱太郎、中村米吉が劇場前に登場。四人がそろって大階段の上から姿を見せると、詰めかけた大勢の歌舞伎ファンの皆さんから、「待ってました」と、声援が上がりました。

 

 隼人は、「この四人が集結するのは博多座が初めて。38年前に團子くんのお祖父さま(二世市川猿翁)がつくられたこの作品が受け継がれています。作品のもっているパワーに負けないように必死に勤めてまいります」と、熱い意気込みを語りました。「昨年『新・三国志』で博多座の舞台に初めて立たせていただきました。私自身も福岡生まれ。『ヤマトタケル』の集大成の舞台を博多座で勤めさせていただくことを本当にうれしく思っております」と、團子はご当地との縁も絡めて笑顔で話しました。

 

 「今日だけでなく、たくさんのバージョンをご覧いただきたいと思います。満員御礼の日も立見席が出るので当日券もございます。千穐楽まで毎日“満員御礼”を公約に掲げまして乗り切っていきたいと思います」と、力強くご挨拶したのは壱太郎。米吉は、「『ヤマトタケル』は次にいつ上演されるかわかりません。どうかお見逃しのないようお願いします。博多座の25周年という記念すべき年でございますので悔いのないよう良い公演にできるよう勤めます」と、呼びかけました。

スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』が博多座で開幕

 劇場のエントランスには、俳優たちと一緒に“集結”できるバックボードも

 各座でダブルキャストを勤めてきた四人が“集結”して出演する博多座公演では、さまざまな組み合わせで、8パターンの配役による舞台をお届けします。この日の公演は、團子がヤマトタケル、米吉が兄橘姫・弟橘姫を演じ、交互出演の隼人は帝の使者を、同じく壱太郎はみやず姫を勤めました。博多座では実に11年ぶりの上演となる『ヤマトタケル』の初日は、立見も出るほどの満員御礼に。若手俳優だけでなく、初演から参加してきたメンバーもそろった充実の舞台に、客席からは万雷の拍手が贈られました。

 博多座 スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』は、22日(火)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹博多座オンラインチケット、電話予約センター、劇場窓口ほかで販売中です。

2024/10/10