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鴈治郎、壱太郎、シネマ歌舞伎『曽根崎心中』完成披露上映会に登場
4月10日(金)より、全国で公開される新作シネマ歌舞伎『曽根崎心中』の完成披露上映会に、中村鴈治郎、中村壱太郎が登場しました。
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一番喜ぶ人は父(四世坂田藤十郎)
色紋付の袴姿で登場した鴈治郎、壱太郎親子。鴈治郎が、「『曽根崎心中』がシネマ歌舞伎になることを一番喜んでいるのは、たぶん父(四世坂田藤十郎)ではないかと思います。その作品を皆様にお届けできることを大変うれしく思います」と感慨深く喜びを語りました。壱太郎も同様に、「一番喜んでいるのは祖父だと思います。改めて、この演目を映画化までできたことを感謝したいです」と気持ちを述べました。
成駒家が代々大事にしてきた『曽根崎心中』。3月南座「花形歌舞伎 特別公演」にて『曽根崎心中物語』に出演していた壱太郎は、祖父藤十郎より「1400回やっていても、毎日初めてやる気持ちになるんだよ」と教わったことを思い出します。また、はじめて藤十郎からお初の稽古を受けたときを振り返り、「(19歳当時は)女方のことがまだ右も左もわからず、女方の細かい仕草や煙管の扱い方まで教わり、とても思い出深い役です」としみじみと語りました。
シネマ歌舞伎ならではの音楽・映像の美
シネマ化について壱太郎は「音が素晴らしい。公演当時はシネマ化を想定して収録していないが、今の技術で音楽のバランスを再編集しています。映像も、オペラグラスでも観られないアップの凄さを体感していただきたい」とシネマならではの魅力を熱く語ります。編集協力として制作にも参加した鴈治郎は、「当時撮影された6台のカメラの中から‟父が綺麗で可愛らしく映っているカットを使おう”とこだわって再編集しました。最高のものができたと思います」とシネマ歌舞伎のクオリティの高さをアピールしました。
初日公開を目前に控えた今回の上映会。壱太郎は、「ぜひ、4月10日から、一人でも多くの方に映画館に来ていただけたらうれしいです」と呼びかけ、鴈治郎は「とにかく、父の姿が映像で残り、大変うれしいです。(映画を鑑賞し)「こんなにいい物語だったんだ」と感じていただき、ぜひ周りの方にも伝えていただければ」と熱く語りました。お初を当り役とした父であり祖父である藤十郎との思い出を語り、息の合った軽快な親子トークは、終始笑顔にあふれ、観客からの大きな拍手で締めくくりました。
