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團十郎と新之助が大阪松竹座で「大阪成田山御本尊出開帳開白法要」

團十郎と新之助が大阪松竹座で「大阪成田山御本尊出開帳開白法要」

 

 2024年10月9日(木)、大阪松竹座で、成田山大阪別院明王院の御本尊出開帳開白法要が行われました。

 このたび大阪松竹座「十月大歌舞伎」昼の部で上演される『雷神不動北山櫻』の上演にちなみ、市川團十郎家の屋号「成田屋」の由来である、成田山新勝寺の大阪別院より、御本尊の不動明王の出開帳が行われ、初日を控えた市川團十郎と市川新之助が真剣な面持ちで参加しました。

 

 法要の後、導師からのご挨拶を受け、團十郎は「成田屋の屋号は、初世市川團十郎が荒事をつくり上げ、次世代に残したいという思いで行った、千葉の成田山新勝寺様での修行、御祈願から生まれました。このたびの出開帳法要を拝聴し、御本尊不動明王様の炎のような力を『雷神不動北山櫻』で演じきり、大阪の地で無事に興行を執り行う心構えをもちたいと、あらためて感じています。初演時の気持ちを走馬灯のように思い出します。成田山の金剛照祐主監導師のお言葉を胸に、市川團十郎家の信念をもう一度考え直し、挑みたいと思います」と、真剣な面持ちで語りました。

團十郎と新之助が大阪松竹座で「大阪成田山御本尊出開帳開白法要」

 

 

 令和4(2022)年11月より、各地で行われてきた「市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台」。團十郎はこの2年を、「令和2(2020)年に襲名を行う予定が変更となり、難題と向き合った2年間でした。さまざまなことを考えながら過ごしたことで、大いに学ぶ力をつけられたと感じる面もあり、自分にとって大きな出来事でした」と、振り返ります。

 

 團十郎とともに取材に応じた新之助は、「この2年間『外郎売』や『毛抜』などを勤めさせていただき、新之助としていろいろな経験をしました。今月の公演は、『連獅子』が初役ということもあり、いつも以上に緊張しています。毛振りをするのが初めてなので、大変と思いつつもう明日が初日か…」と、初役に挑む心境を口にします。それを受けた團十郎は、「私も幼いときに緊張していました。彼自身がどれだけ役に向き合ったか、どれだけのことをやってきたかが舞台で出ると思います。稽古期間中のわずかな間でも、周りのアドバイスを吸収してものすごく伸びていく世代です。よく頑張っていると思います」と、温かいまなざしを向けました。

 

 大阪成田山御本尊は、「十月大歌舞伎」の公演期間中、大阪松竹座の2階ロビーに祀られ、お客様にもご参拝いただけます。

 大阪松竹座「十月大歌舞伎」は10月26日(土)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

2024/10/11