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歌舞伎座『天守物語』特別ビジュアル公開

歌舞伎座『天守物語』特別ビジュアル公開

 

 2024年12月3日(火)から開幕する歌舞伎座「十二月大歌舞伎」第三部『天守物語』の特別ビジュアルが公開されました。

 『天守物語』は、白鷺城(姫路城)の天守閣にまつわる伝説をもとに、天守の最上階に棲む美しく気高い天守夫人・富姫と、若き鷹匠・姫川図書之助の至上の恋が描かれる物語。今回は、演出を兼ねる玉三郎が本興行では平成26(2014)年以来10年ぶりに富姫を勤め、市川團子が初役で姫川図書之助を勤めます。図書之助は、昭和40(1965)年1月日生劇場で、團子の祖父にあたる二世市川猿翁(三代目市川猿之助)も勤めています。

 

 このたび、玉三郎勤める富姫と、團子勤める図書之助による特別ビジュアルが公開されました。主人の寵愛する行方知れずの白鷹を探すため、天守に上ってきた図書之助。ほの暗い天守で出逢ったのは、美しい富姫でした。富姫は純粋な心をもつ図書之助に恋心を抱きますが…。真っ直ぐな眼差しで身体を寄せ合う二人の姿は、物語のひと場面をそのまま切り取ったかのよう。ビジュアルに掲載されている写真は、本公演に向けて新たに撮り下ろされました。

 

 スチール撮影の現場では、玉三郎から図書之助の化粧について教わり、祖父・二世猿翁の写真をじっと見つめて、視線や手の位置を確認する團子の姿が。モニターに映る姿を確認しながら、身体の向きや視線の位置を細やかに指示する玉三郎と、その言葉を真摯に受け止め、真剣な表情の團子が向き合います。ピンと張り詰めた空気のなかで行われた撮影が終わると、撮ったばかりの写真を確認した二人の顔に笑みがこぼれました。泉鏡花ならではの幻想的な世界が織り込まれた屈指の名作をご堪能いただきます。

 こちらの特別ビジュアルは、歌舞伎座ほかで掲示されます。ぜひご注目ください。歌舞伎座「十二月大歌舞伎」は12月3日(火)から26日(木)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

2024/11/27