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玉三郎、進藤学が語る、新橋演舞場「坂東玉三郎特別公演」
2026年4月8日(水)から始まる新橋演舞場「坂東玉三郎特別公演」に出演の坂東玉三郎、進藤学が公演についての思いを語りました。
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新橋演舞場の本興行への出演は30年ぶりとなる玉三郎。『口上』で幕が開き、三曲の演奏、そして竹久夢二の世界観にあふれる2作品と、趣向を凝らした内容で春の新橋演舞場を彩ります。「新橋演舞場へは、歌舞伎公演はもちろんですが『ふるあめりかに袖はぬらさじ』をはじめ、新派公演などの出演が多かったこともあり、今回もいろいろな面から楽しんでいただけるよう、中身の充実感という意味でもこのような内容にしました」と、考案の背景を語ります。
充実感ある内容に
『三曲糸の調べ』では、『壇浦兜軍記』「阿古屋」屈指の名場面で演奏される琴、三味線、胡弓の三つの楽器の演奏を披露します。「今回は、『阿古屋』の一場面を芝居として弾くわけではなく、三曲としての演奏を重視します」。ただし衣裳については構想中のようで、「阿古屋の衣裳だと、前帯が琴の下に入っているため琴の響きに影響します。できれば響きが良く、演奏を重視できる扮装にしたいと考えています」と、思いを明かすなかにも玉三郎らしいこだわりが見えます。
「『三曲糸の調べ』とは、切り離して楽しんでいただきたい」との思いで、続く2作品では竹久夢二の世界を描きます。昭和59(1984)年に初演された作品を新たに撮りおろした<映像>『夢二慕情』は、昨年6月に南座で上映され好評を得ました。夢二の半生とともに、彼が愛した女性たちを玉三郎が演じます。「夢二は放浪のロマン主義といいますか、独特の大正デモクラシーの時代が変わっていくときに生まれた、掴みどころのない女性の美しさを追求した人だったのではないかと思います。ここで描かれた女性たちが、(次の)『長崎十二景』で、なんとなくリンクしていくのではとも考えました」。
締めくくりは夢二の絵画をモチーフに、唯是震一の組曲と舞踊が一体となった『長崎十二景』です。「もともと唯是震一さんの素晴らしい組曲があり、この組曲で何かできないかと考えていました」と、作品の成り立ちを振り返ります。昨年1月に大阪松竹座で久々に上演し、6月には南座でも好評を博しました。今回、玉三郎演じる美しき女性との逢瀬を過ごす男を演じるのは進藤学です。「私の人生のなかで玉三郎さんとご一緒できるこの機会を存分に楽しみながら、一所懸命稽古に励み、舞台に立ちたいと思っております」と、決意を述べます。
共演で見えてくるもの
進藤が「ペアダンスでは“女性は花で、男性が額縁である”と例えられるように、二人の関係性はありつつも、トータルにはやはり女性のことを美しく見せたいです。そのためには、自分自身が格好よく美しい額縁でいなければいけません」と説くと、玉三郎からも「額縁、良い例えですね」と感心の言葉も。「(進藤さんは)良い意味で遠慮しない方。意見も言ってくれることが私にとっても楽なんです」と、すでに息ぴったりの様子。「進藤さんは舞踊家でもあり俳優でもあるので、すごくつかまりやすい、そばに居やすいということでしょうか」と、分析します。
「お相手は玉三郎さんですから、小細工のしようがなく、足掻いても仕方がありません。ナチュラルに舞台に立つことができたら、多くの方に何か印象づけるような、心に残るような作品にすることができると思います」と進藤が述べると、玉三郎も「ご一緒することで、自分がどのように滑らかな『長崎十二景』ができるかということを楽しみにしています」と思いを込め、最後には「(作品の)バリエーションを楽しんでいただくために最大を尽くしたいと思います。ぜひご来場ください」と呼びかけました。玉三郎による優美な世界に期待が高まります。
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新橋演舞場「坂東玉三郎特別公演」は4月8日(水)から23日(木)までの公演。チケットは、2月24日(火)からチケットWeb松竹、チケットホン松竹で発売予定です。
