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市川染五郎、松本幸四郎出演『木挽町のあだ討ち』、4月歌舞伎座で上演決定
2025年4月の歌舞伎座「四月大歌舞伎」で、市川染五郎が主演する『木挽町のあだ討ち』の上演が発表されました。
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『木挽町のあだ討ち』は、永井紗耶子による同名の人気時代小説を原作とした新作歌舞伎です。江戸・木挽町の芝居小屋を舞台に、美しい若衆が成し遂げた仇討ちの真相に迫る原作小説は、その魅力的な登場人物や物語の展開、歌舞伎に精通した見事な筆致により、直木賞と山本周五郎賞のダブル受賞を果たしました。物語の舞台となる“木挽町”は、まさに歌舞伎座が建つ場所のかつての町名。その歌舞伎座で、このたび染五郎の主演、松本幸四郎の出演、齋藤雅文の脚本・演出による上演が決定しました。
染五郎は本作への出演について、「受賞されたニュースを聞いた当時から、タイトルに“木挽町”と入っていることもありきっと歌舞伎にぴったりだと思っていましたので、出演させていただく僕自身もわくわくしております。齋藤雅文先生はじめ皆さまのお力をお借りしながら、原作をすでにご存知の方にも納得していただける作品を目指してまいりますので、どうぞお楽しみに!」と、コメントを寄せています。
8歳のときに初めて歌舞伎を観て、「こんなにもわくわくするものがあるのか」と感動したという永井紗耶子は、「私にとって、芝居はなくてはならないものです。その思いを込めて描いた小説が、こうして歌舞伎座の大舞台で上演されることは、小説家として望外の幸せです」と、思いを述べました。また、齋藤雅文は原作について、「仇討を通して困難に立ち向かう若者を、守り援ける人々の情愛と心意気の人間賛歌」であり、「染五郎さんの青春の証しを歌舞伎座の舞台に、渾身の力で刻み込みたい」と、熱く語っています。4月の歌舞伎座公演に、どうぞご注目ください。
2025/01/10