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鷹之資勉強会「第十回 翔之會」のお知らせ

2025年10月3日(金)、東京・浅草公会堂で中村鷹之資勉強会「第十回 翔之會」が開催されます。
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天王寺屋ゆかりの道成寺ものと、憧れの“四段返し”
平成25(2013)年に始まり、今年で10回目を迎える中村鷹之資勉強会「翔之會」。節目となる公演で上演されるのは、『奴道成寺』と、『弥生の花浅草祭』です。「道成寺ものは、『京鹿子娘道成寺』を初代(中村)富十郎が初演した、天王寺屋ゆかりの演目。記念の10回目の公演に天王寺屋ゆかりの演目を一つ入れたいと思い、コミカルに、狂言師として「道成寺」の曲に乗って踊りを見せていく『奴道成寺』を選びました。とにかく肩の力を抜いて楽しんでいただきたい」と、呼びかけます。

『弥生の花浅草祭』は、「いつか挑戦したいと憧れていた作品」と、鷹之資。「この“四段返し”は、うちの父(五世中村富十郎)と、十八代目の(中村)勘三郎のおじ様が何度も踊り、築き上げてきた作品で、私もその映像を小さいころからずっと見てきました。父も勘三郎のおじ様も、とにかくあふれんばかりのエネルギーがあり、元気なんです。技術的なすばらしさは、僕が言うまでもないですが、それ以上に笑ってしまうくらい、踊りが好きで二人が楽しんでいることが伝わってきて、僕もそこに憧れています」。
今回、中村勘九郎が特別出演します。「勘九郎兄さんが胸を貸して、快く出てくださる。僕は体当たりで行かないとと思っています。とにかく、父たちに負けないように、一所懸命に勤めたいです。勘九郎兄さんと踊らせていただけるということが、楽しみで仕方がないというのが、私の今の1番の思いでございますので、当日は誰よりも自分が楽しんでいるのではないかと、そうできたらいいなと思っています」と、言葉に力を込めました。

自身の血肉となっている「翔之會」
鷹之資は、「父は僕に勉強できる場をと母に託し、父が亡くなってからも舞台に立って勉強できるようにと、母が“翔之會”を立ち上げてくれました。この会があったからこそ、今の自分があり、この会で学んだこと、経験したことが、今の中村鷹之資という役者の血肉になって骨になっている。この会は、自分にとってかけがえのない場だなと思います」と、振り返ります。
昨年の公演では狂言師・野村裕基と共演し、琵琶奏者・長須与佳の出演も実現したことにも触れ、「いつも演目を選ぶときは、父がやっていたものに挑戦させていただくことを一つ大きなテーマとしていたのですが、こうした新たな挑戦をさせていただく場にもなればいいなと思っています」と、意気込みます。
鷹之資は、「10回目を迎えられたのは、応援してくださる皆様、ご指導くださった先生方、ご協力いただいた諸先輩方、スタッフの方々、そして何より、観に来てくださった方々のお力があってこそ。(今回の公演は)ずっと見てきてくださった方には、一つの集大成としてご覧いただきたいですし、これからも続けていきたい。また、今まで歌舞伎をご覧になったことがない方でも、楽しめる舞踊2題ですので、観たままを感じて楽しんでいただきたい。皆様への感謝を込めて、勤めさせていただきます」と、まっすぐなまなざしで語りました。

[チラシを拡大する]
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中村鷹之資勉強会
第十回「翔之會」
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一、奴道成寺(やっこどうじょうじ)
白拍子花子実は狂言師左近:中村鷹之資
戸崎四郎 補綴
二、弥生の花浅草祭(やよいのはなあさくさまつり)
神功皇后と武内宿禰
三社祭
通人・野暮大尽
石橋
武内宿禰/悪玉/国侍/獅子の精:中村鷹之資
神功皇后/善玉/通人/獅子の精:中村勘九郎(特別出演)
■日時
2025年10月3日(金)
12:30開演/17:30開演(開場はいずれも1時間前)
■場所
東京都台東区浅草1-38-6
■チケット
全席指定 特別席:17,000 円(特典付)
一等席:13,000 円
二等席:10,000 円
三等席:5,000円
学生席: 4,500 円(大学生以下、オフィスタカヤのみ取り扱い)
※すべて税込
販売中
・株式会社オフィスタカヤ 天王寺屋友の會 03-3536-3231(平日11:00~16:00)
・チケットWeb松竹 ※チケットホン松竹でのお取扱いなし
■お問い合わせ
株式会社オフィスタカヤ 03-3536-3231(平日11:00~16:00) お問い合わせフォーム
※7月30日(火)時点での情報。最新の情報は公式サイトをご確認ください