歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



銀糸を使った日本刺繍のかばんは、銀のきらめきが洋服の装いにも合い存在感たっぷりです。

きものの装いでは襟足をすっきりとさせると大人っぽく落ち着いた印象を与えることができます。

 

 「自分で生地や糸の色を選んで作るので、自分の持っているきものの色に合わせて作ることができるんですよ。」と話してくださった齋藤さん。今回は、ご自分で一針一針日本刺繍を施したバッグを見せてくださいました。日本刺繍はきものや帯にも多く用いられていますが、今では手作業による日本刺繍はとても貴重で市販品で手に入れるのは難しくなっています。

 「いずれは自分でデザインも手がけてみたいと思っているんです。」と話される齋藤さんは、日本刺繍を習い始めて5年目になるそうで、今では帯にもご自分で刺繍を施されるそうです。

 きものの装いに合わせるバッグは、普段使いの洋服用のバッグを合わせても違和感はありません。バッグに使われている素材の質や色に応じて使い分ければ、意外にぴたりとはまるコーディネートができることに驚くはずです。今回はきもの用のバッグをクラッチバッグ風に洋服に合わせましたが、逆にクラッチバッグをきものの装いに合わせても粋なスタイルが期待できます。

 齋藤さんのヘアメイクは、洋服の際は後ろに軽く流して軽やかな雰囲気に。アイシャドウはイエローとゴールドをふんわりとのせて、華やかさを強調しています。きもの姿には、きものの色に合わせてラベンダーのアイシャドウを。口紅は洋服のときよりも濃いものを選び、クラシカルな印象に。髪型は襟足をすっきりとさせ、トップはアシンメトリー(左右非対称)にすることでモダンな雰囲気を出しています。

長沼静きもの学院

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