歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



 その日のお出かけの場所や目的にふさわしい装いを創り上げるには、ヘアメイクにも心配りが必要です。『長沼静きもの ひととき』には着付スペースだけでなく、ヘアメイクができるパウダールームも備えられています。お気に入りのきものを纏ったあとは、ゆったりとしたパウダールームできものの装いに合ったヘアメイクを施してもらい、装いにさらに磨きをかけましょう。

 パウダールームにはご自分が普段使っているお気に入りのメイク用品を持ち込み、ご自身でヘアメイクをすることも可能です。メイクアップのプロがアドバイスやワンポイントレッスンも行ってくれますので、結婚式からちょっとしたお出かけまで様々なシーンに適したヘアセットやメイクを学ぶこともできます。

 メイク担当の都築さんと長岡さんにきものの装いでのヘアメイクのポイントをうかがったところ、「髪はすっきりとまとめて美しい後姿を作るように心がけます。メイクは普段よりもベースメイクを念入りに行います。口紅の色は濃いものを選んでいただくとお顔がくっきりとキレイに映えると思います。」と話してくださいました。ちょっとしたポイントを知っておくと、お出かけ先でお化粧直しをするときにも役立ちますね。

 今回『長沼静きもの ひととき』を訪れた高見さんと高木さんのお二人も着付の前に、パウダールームで装いに合わせたヘアメイクを楽しまれました。高見さんは普段からきものの色や柄によって使い分けているというウィッグを用いて遊び心の効いた髪型に。メイクはご自分でベースメイクを完成された後、スタッフの方にポイントメイクを施してもらいました。まずチークをのせて華やかな印象をプラスし、その後チークのうえにハイライトをのせ肌となじませることで、いきいきとした印象に仕上げています。

 一方、高木さんにはきものの華やかさに負けないようトップにボリュームを出して華やかさを演出したヘアメイクを施しました。アイシャドウにはきものの雰囲気と合わせて落ち着いたブラウンをチョイス。洋服の装いと違ってきものの装いのときにはシックになり過ぎないよう、ラメをプラスしてあげるとより華やかな印象に仕上がります。
 
ヘアメイクは、女優やモデルに多くの信奉者を持つアートメイクTOKIが手掛けており、メイク業界屈指の技術力を堪能することができます。
着付にかかる時間はおよそ30分。着付のプロがてきぱきと美しい着姿を創りあげます。
着付スタッフの倉内さんと栗原さん、ヘアメイクの長岡さんと都築さん。手馴れた手付きが頼もしい存在です。

長沼静きもの学院

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