歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



目にも鮮やかなブルーの訪問着に合わせ、トルコ石のピアスやリングをコーディネートをされています。
帯に描かれた鳥がきものとぴったり合っている高木さん。「たくさんのきもののなかから自分好みの一点を選べるのはとても楽しいです。」と満面の笑みで話してくださいました。
 
 今回お気に入りのきものを持ち込まれた高見さんは「駅中で気軽に着替えができるのは便利ですね。朝早く開いているところは少ないので、その辺もうれしいですよね。」と話してくださいました。モスクが描かれた一珍染(※1)の訪問着は、トルコ旅行から帰国したばかりの頃、ブルーという色に心惹かれているときに出会われた運命の一枚だそう。黒地に古典的な柄を配しながらもモダンな印象を与える袋帯を二重太鼓でキリッと結び、同じく黒の帯揚と帯締を合わせることで装いにシャープな印象を与えています。

 一方、高木さんはより気軽にお出かけを、ということできもののレンタルを体験。「このきものは大人の女性に華やかに着てもらいたいきものです。結婚式の列席にもぴったりの上品なデザインです。」というスタッフの方のすすめで全身に桜の花があしらわれた二代目清次郎先生の訪問着。きものと同じく愛らしい鳥の柄があしらわれている鼠がかった白色の袋帯に黄色の帯締を合わせることでコントラストを出しています。

 きものレンタル、着付、パウダールームと全てが揃った『長沼静 ひととき』は、きものを着てお出かけをしたいという方にとって心強い存在です。お天気のいい日に、東京駅で洋服からきものに着替えていつもと一味違った優雅な休日を楽しんでみませんか。

一珍染(※1):古典的友禅染とも言える物で友禅染のように細い糸目は引くことができず繊細な絵は描くことができないが、友禅染には無い大胆な染が魅力の古典的な染色法の一つ。


長沼静きもの学院

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