きものを着るようになって感じるのは、洋服と違ってお手入れというステップが必要になることでしょうか。手間のいることではありますが、大事なきものを慈しむという気持ち、また手をかけることで何世代にも渡って着継がれることも可能になる――。それもきものの素敵なところです。

　ただ、汗をたくさんかいてしまう夏きもののお手入れは、特に初心者には少し負担かもしれません。そこでレンタルきものなのです。レンタルはいってみれば脱ぎ捨てができるのと同じこと。「長沼静きものひととき」の場合、ショップで着せてもらい、帰りにまたショップに戻り、脱いだら終了。もちろん、一度着られたきものは、プロが完璧にお手入れを行います。

　夏きものを持っていても、「これは便利、こちらのほうがラクでいいわ」とおっしゃる人もいるくらいです。


　バリエーションが豊富に揃っているのも、レンタルきもののメリット。ひと口に夏きものといっても、着るシチュエーションはいろいろです。それぞれのTPOに合わせたものを個人で揃えるのはけっこう大変ですが、レンタルならば選び放題というわけです。

　なかでも「長沼静きものひととき」では、きもののプロがその人にぴったり合ったものを選び、コーディネイトしてくれるところが大きな特徴。モットーは「何をおいても、その人が美しく見えるものを選ぶこと」だそうです。

　私たちは、たいていの場合、好き嫌いで着るものを選んでいます。しかし、好きなものが似合うとは限らないのもまた事実。特に、きものは洋服に比べて知識、情報が少ない人がほとんどです。洋服選びでは考えられなかった色柄が、きものなら新鮮な魅力の発見につながることも。だからこそ、プロに任せるのがベターなのです。

　レンタル利用の成功のコツは、なるべくきものを着るときと同じメイクをしていくこと。きもの選びは、髪の色や肌色とのバランスがとても重要になってくるからです。

　レンタルきもののおおよそスケジュールですが、「長沼静きものひととき」の場合は、まずセレクトのアポイントメントを入れます。ショップに行く前にホームページにアップされているきものからお目当てのものを決め、事前に伝えておくと、確実に実物を体に合わせて見ることができます。


　「長沼静きものひととき」では着付、ヘアメイクもオーダーすることができます。つまり、プロの着付、プロのヘアメイクを経験できるということ。きもの初心者にとっての着崩れ直しは鬼門ですが、その対策のヒントを教わりながら着付けてもらうこともできるのです。

　こっそり教えていただいた着崩れ直しのポイントはトイレ後。帯のタレがめくれてしまっていないか、補正のタオルなどの位置がずれてしまっていないか…。特に夏きものの場合は、下着のシワすら表に響きやすいので、念入りにチェックしましょう、とのことでした。

　きもののプロがそろっているからこその安心。この夏は「長沼静きものひととき」を利用して、劇場で新しい自分を発見してみませんか。