シネマ歌舞伎~はじめての鑑賞ガイド~ シネマ歌舞伎~はじめての鑑賞ガイド~

 

 歌舞伎は、劇場でお楽しみいただくことはもちろん、最近では、ご自宅や外出先など、端末があればオンラインで歌舞伎の配信コンテンツをご鑑賞いただけるようになりました。劇場には行けないけれど、客席で味わう臨場感を体験したい…、初めての観劇は少し緊張してしまう…、そんな方に向けて、こちらのページでは、映画館で気軽に歌舞伎をお楽しみいただける「シネマ歌舞伎」をご紹介します。劇場で舞台をご観劇いただいた方には、過去の名演、名作を、もう一度映画館の大スクリーンを通してご覧いただけるチャンスです!初めて歌舞伎をご覧になる方には、シネマ歌舞伎のおすすめポイントとその魅力をたっぷりとお伝えします。ぜひこの機会に歌舞伎デビューをしてみてはいかがでしょうか。

シネマ歌舞伎とは?

 シネマ歌舞伎は、歌舞伎の舞台公演を高性能カメラで撮影しスクリーンで上映する、映画とはまったく異なる新しい映像作品です。「美」と「臨場感」に徹底的にこだわったその映像は、まさに劇場で生の歌舞伎を観ているかのような感覚になるほど。平成15(2003)年春より開発に着手し、平成17(2005)年に第1作『野田版 鼠小僧』が公開され、これまでに30作以上の作品が公開されています。

シネマ歌舞伎収録の様子

 現在は、舞台やライブを映画館で楽しむコンテンツが多く存在していますが、シネマ歌舞伎は、16年前からその先駆けとして上映を続けてきました。人気演目の『連獅子』や、人気漫画が歌舞伎となった『スーパー歌舞伎II(セカンド) ワンピース』など、さまざまなジャンルの作品が、豊富なラインナップでそろっています。歌舞伎を映画館で楽しむという新しい観劇スタイルも、多くの方に親しまれ、全国に歌舞伎ファンを増やしてきました。生の舞台とはまた違った魅力がいっぱいのシネマ歌舞伎に注目です!

シネマ歌舞伎作品一覧はこちらでご確認ください。

シネマ歌舞伎、ココがおすすめ!

 映像作品ならではのさまざまな魅力をもっているシネマ歌舞伎。高性能カメラで撮影された舞台映像は衣裳の細部まで美しく、クローズアップした役者の演技に思わず引き込まれます。あらすじの説明やみどころを押さえた編集も特徴で、歌舞伎初心者の方にもおすすめです。また、古典作品から新作、そして、過去の名優による舞台映像まで、あらゆる作品をお楽しみいただけます。こだわりの立体的なサウンドや、シネマ歌舞伎限定の特典映像も魅力の一つ。ここでは、シネマ歌舞伎をお楽しみくださったお客様からの声とともに、その魅力をご紹介していきます!

◎すべての座席が特等席

シネマ歌舞伎は、客席にカメラを設置して撮影します。客席からは観られないようなアングルに高性能カメラを設置して撮影することも。高画質な映像で、舞台上に登場する小道具も、美しい衣裳も、俳優の表情も、オペラグラスなしで堪能できます。すべての座席があなただけの特等席。映画館ならではの大スクリーンでお楽しみください!

シネマ歌舞伎『鰯賣戀曳網』左より、坂東玉三郎、十八世中村勘三郎

◎初心者も安心、ポイントをクローズアップ

劇場での観劇とシネマ歌舞伎の大きな違いは、シネマ歌舞伎が映像作品であること。場面ごとに注目してほしいポイントがスクリーン上にクローズアップして映し出されるため、初心者にもわかりやすく、物語の世界に自然と入り込めます。作品によっては俳優が監修したり、あらすじの説明があったり、みどころを押さえた編集が特徴です!

シネマ歌舞伎『熊谷陣屋』中村吉右衛門

◎今では観られない貴重な映像も

上映される作品は、時代物、世話物、舞踊、新作とさまざま。過去の名舞台も多数上映するので、見逃した公演をもう一度お楽しみいただくチャンス!名優による舞台を、上映期間中に何度でもお楽しみいただけます。

シネマ歌舞伎『刺青奇偶』左より、十八世中村勘三郎、片岡仁左衛門

◎シネマ歌舞伎ならではの特別映像

劇場での観劇だけでは観られない、舞台裏の様子や特別インタビューなど、うれしい特別映像が収録されることも。映像作品ならではの演出も含まれ、生の舞台をご覧になった方も、新たな発見があること間違いなしです!

シネマ歌舞伎『沓手鳥孤城落月/楊貴妃』坂東玉三郎インタビュー

◎臨場感たっぷりのこだわりサウンド

シネマ歌舞伎では音にもこだわり、まるで舞台の間近にいるかのような、立体的なサウンドを堪能できます。ノイズも丁寧に除去し、こだわりのサウンドで上映することで、俳優のせりふも、歌舞伎を支える音楽も、劇場で観劇しているかのような臨場感。ぜひシネマ歌舞伎ならではの音でお楽しみください!

松竹映画作品のスタッフが、スタジオで編集しています

シネマ歌舞伎を観てみよう!

♦上映する映画館をチェック♦

 月イチ歌舞伎は、全国34館の映画館で、新作はさらに多く全国50館以上の映画館で上映されています。シネマ歌舞伎公式サイトでは、お住まいの地域や観たい作品から上映情報を検索できます。まずはお近くの映画館をお探しください。 

シネマ歌舞伎上映映画館はこちら

※映画館の営業状況は変更になる可能性がございます
※ご鑑賞予定のお客様は、各映画館のHPで最新の営業状況・上映状況をご確認のうえご来場ください


♦鑑賞体験レポート♦

 歌舞伎をもっと身近にお楽しみいただけるシネマ歌舞伎。ここでは、映画館でシネマ歌舞伎をお楽しみいただくためのポイントをご紹介します。今回は、歌舞伎座からもほど近い「東劇」で、実際に歌舞伎美人編集部がシネマ歌舞伎を鑑賞してきました。ぜひ、ご鑑賞の参考にしてください。

♢事前のチケット準備がおすすめ!

ご観劇当日、映画館でもチケットをお求めいただけますが、シネマ歌舞伎を観るなら、便利でお得な特別鑑賞券「ムビチケカード」がおすすめです。当日料金よりもお得に鑑賞でき、インターネットで事前に座席予約もできます。素敵なデザインは、鑑賞後の記念にも。
「月イチ歌舞伎」のご鑑賞には、お得な3枚セットのムビチケカードもございます。上映映画館や歌舞伎座などの切符売場でも販売していますので、ぜひご利用ください。

当日料金は、一般 2,200円/学生・小人 1,500円(ともに税込)。

※新作上映時や、一部の特集上映の際に、お得な特別鑑賞券やセット券の販売がある場合もございます
※お支払いはクレジットカード等もご利用いただけます

お得な特別鑑賞ムビチケカード3枚セット 5,700円(税込)。当日料金より1枚あたり300円もお得です!

  チケットに関する詳細はこちらをご確認ください。

♢映画館へ行く前に…

鑑賞する日が決まったら、お好きなお席を事前にご予約いただける、インターネットでの座席予約がおすすめです。パソコンやスマートフォンで簡単に予約できます!
ムビチケカードをご利用される場合は、カード裏面に記載のムビチケ購入番号と、スクラッチ部分を削ると現れるムビチケ暗証番号を使って予約できます。
詳細はこちら

お好きな席をお選びください。予約完了時に表示される予約番号は、発券時に必要になりますのでしっかり保存しておきましょう!
インターネットからのチケット購入・発券に関してはこちら

♢イヤホンガイドでもっと楽しい!

シネマ歌舞伎の鑑賞には、「シネマ歌舞伎イヤホンガイド」アプリがおすすめ!舞台の進行に合わせて、あらすじ、時代背景、衣裳や化粧の意味、歌舞伎の独特な約束事などを、タイミングよく、楽しく音声で解説してくれます。

事前にアプリをダウンロードし、鑑賞する演目のガイドを購入しておきましょう(有効期限を過ぎると再度購入する必要がありますのでご注意ください)。
イヤホンガイドアプリのダウンロード、操作方法に関してはこちら

♢準備ができたら映画館へ!

歌舞伎座からほど近い東劇へ!銀座から晴海通りを築地方面に向かうと見える、赤い「東劇」の文字と、大きな看板ポスターが目印です。

東劇の入口すぐにある3階直結のエスカレータ。ガラス張りの窓から、東銀座の様子が一望できます。
「歌舞伎座だ…!」
(※エレベータもご利用いただけます)

♢映画館に着いたら…

事前に座席を予約した場合は、発券機で座席指定券を引き取ります。予約番号と登録した電話番号を入力、または購入完了メールにあるQRコードをかざして発券できます。上映開始直前は混み合いますのでお早めに発券することをおすすめします!

ムビチケをお持ちの場合は、映画館窓口でも座席指定が可能です。鑑賞当日に座席指定される場合も、窓口にて座席をお選びいただけます。ご鑑賞当日に座席指定券をご購入される方も、映画館窓口にてお買い求めください。

※ムビチケは購入当日にはご使用いただけませんので、ご鑑賞前日までにお求めください

♢鑑賞中はイヤホンガイドを活用!


イヤホンガイドアプリをご利用される際は、ご自身のイヤホンを忘れずに持っていきましょう!予告編が始まる前にアプリを準備、「再生」ボタンを押して音量の調節をしながら待機します。映画の上映が始まると、自動でイヤホンガイドが再生されますので、そのままシネマ歌舞伎の世界を心ゆくまでお楽しみください。

♢ご鑑賞の後は…

劇場では、出演俳優のインタビューや、鑑賞の手引きが掲載されたプログラムも購入できます。買い忘れてしまった方は、インターネットでも購入可能です(詳しくは松竹歌舞伎屋本舗のサイトをご確認ください)。鑑賞後も、いつでも作品の世界に浸ることができます!

東劇3階劇場入口の脇には、歌舞伎座さよなら公演「御名残四月大歌舞伎」のパネルとともに、シネマ歌舞伎のポスターが。ここで記念撮影をして、鑑賞の思い出に!今後の上映スケジュールが載ったチラシも場内に設置されていますので、ぜひ記念にお持ち帰りください。


東劇副支配人からのメッセージ

名優達の細かい仕草や絢爛な衣裳など、大スクリーンでしか味わえない魅力をぜひ映画館で体験してください

 ■劇場情報
  東劇 03-3541-2711
  東京都中央区築地4-1-1 東劇ビル3F