劇場には行けないけれど、客席で味わう臨場感を体験したい…、初めての観劇は少し緊張してしまう…、そんな方に向けて、こちらのページでは、映画館で気軽に歌舞伎をお楽しみいただける「シネマ歌舞伎」をご紹介します。劇場で舞台をご観劇いただいた方には、過去の名演、名作を、もう一度映画館の大スクリーンを通してご覧いただけるチャンスです!
今回は「上の巻」「下の巻」の二部作で公開される新作『桜姫東文章』を中心とした、片岡仁左衛門と坂東玉三郎の黄金コンビによる出演作とともに、《月イチ歌舞伎》2022の上映ラインナップをご案内。ぜひこの機会に、お好きな演目を探してみてはいかがでしょうか。
《月イチ歌舞伎》2022は
片岡仁左衛門・坂東玉三郎 出演作が勢ぞろい!
《月イチ歌舞伎》2022 毎月のラインナップはこちら
『桜姫東文章』
新作『桜姫東文章 上の巻』 4月8日 (金)~
新作『桜姫東文章 下の巻』 4月29日(金・祝)~
仁左衛門、玉三郎 36年ぶりの奇跡の舞台が、全国の映画館の大スクリーンによみがえる!
4月8日(金)より全国の映画館で、「上の巻」「下の巻」の二部作として上映される『桜姫東文章』。鬼才・鶴屋南北が手掛けた桜姫、清玄、権助の三人を中心に繰り広げられる奇想天外な物語と、独特の頽廃美あふれる雰囲気で、南北作品のなかでも高い人気を誇る作品が、《月イチ歌舞伎》2022の幕開けを飾ります!
<あらすじ>
長谷寺の僧・清玄は、稚児の白菊丸と道ならぬ恋に落ち心中を図りますが、一人生き残ってしまいます。それから17年後、高僧となった清玄は桜姫と出会い、彼女の手にかつて白菊丸が所持していた香箱の蓋が握られていたことから、桜姫が白菊丸の生まれ変わりだと察します。
一方、家の重宝である都鳥の一巻を盗まれ、御家没落のため出家を決意した桜姫にはある秘密が。かつて暗闇のなかで自分を犯した男の子どもを秘かに産み落とし、今でも一夜の甘美な思い出として、その肌が忘れられずにいたのです。
ある日、剃髪を待つ桜姫は、腕に鐘の刺青のある男、権助とめぐり会います。権助こそ、桜姫の思う相手。再び権助に身を委ねる桜姫ですが、その密会が明るみになり…。
特別映像収録!
「上の巻」「下の巻」それぞれに、仁左衛門、玉三郎のインタビュー映像も収録されています。
東劇で巨大看板掲出中!
現在、東京 東銀座の東劇入り口には『桜姫東文章』の巨大看板が5月19日(木)まで掲出予定です。ご観劇や、歌舞伎座に足を運ばれた際には、記念にぜひ合わせてご覧ください。
※月イチ歌舞伎上映館の他にも、上映映画館あり。詳しくはこちら
『女殺油地獄』
5月20日 (金)~26日(木)
歌舞伎座さよなら公演の名舞台をもう一度
<あらすじ>
油屋河内屋の息子・与兵衛は、芸妓の小菊に入れあげたあげく借金を背負い、また自らの喧嘩の不始末により、伯父・森右衛門が職を辞することとなってしまいます。与兵衛の行状が継父・徳兵衛や兄・太兵衛にも知られてしまい、母のおさわからもこれまでの与兵衛の振る舞いをなじられ、勘当を迫られた与兵衛は家を飛び出します。近所のよしみで何かと与兵衛の世話をしている、同業の豊嶋屋七左衛門の女房・お吉を頼ろうと、借金を申し出ますが…。
『廓文章 吉田屋』
6月24日 (金)~30日(木)
男女の恋心が織りなす、上方歌舞伎の代表作
<あらすじ>
放蕩の末、勘当された藤屋伊左衛門は、紙衣姿の落ちぶれた身も省みず、病に臥せているという恋人の夕霧に会いに、大坂新町の吉田屋へやって来ます。吉田屋の主人・喜左衛門と妻おきさの情により、久しぶりの夕霧との再会を果たしますが、伊左衛門はすねてつれなく当たるので、二人は痴話喧嘩を始めてしまいます。機嫌を直した伊左衛門が夕霧と手を取り合うと、朗報が届き…。
特別映像収録!
仁左衛門がこれまでの俳優人生や、松嶋屋を代表する芸の一つである本作への思いを語ります。
夕霧を勤めた玉三郎のインタビューも収録されています。
『二人藤娘/日本振袖始』
2023年1月6日(金)~12日(木)
「美」と「技」が詰まった豪華二本立て
二人藤娘
<あらすじ>
近江国の大津付近。藤の花房が絡んだ松の大木のもとに美しい娘姿の藤の精たちが現れます。男の心のつれなさや裏切りを怨みながらも、恋してしまう切ない乙女心を踊ります。水の代わりに酒を注ぐと、二人はほろ酔いの姿を見せ、自らの恋が成就するように思いを込めて踊りますが、やがて日も暮れ姿を消すのでした…。
日本振袖始
<あらすじ>
出雲の国では毎年、簸の川に住み着いた八岐大蛇に、生贄を捧げてきましたが、今年は美しい稲田姫が差し出されることに。供えられている好物の酒のもとへ岩長姫の姿で現れた八岐大蛇は、次々に飲み干し、また稲田姫をもひと口に飲み込みます。実はこの酒は、素盞嗚尊が用意した毒酒。稲田姫を救出するために素盞嗚尊が駆け付け…。
貴重な姿を捉えた舞台裏映像も、本編中に盛り込んで上映!
拵えをし舞台へと臨む姿、開演直前の幕内の緊迫感、さらには美しい姫から大蛇の姿へと変わる早替りの様子など、普段はなかなか目にすることのできない舞台裏映像が収録されています!
《月イチ歌舞伎》で上映される作品は、「シネマ歌舞伎イヤホンガイド」アプリに対応しています。
使用方法のご確認やアプリのダウンロードはこちら
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、自治体の要請などを受け、上映期間中に映画館が休館となる可能性がございます。ご鑑賞前には必ずホームページ等にて営業状況をご確認のうえご来場ください。
また、ご来場の際にはマスク着用等、劇場の感染予防対策にご理解・ご協力をお願いいたします
歌舞伎オンデマンドで『桜姫東文章』公開記念特集配信中!
片岡仁左衛門・坂東玉三郎 出演作品がただいま歌舞伎オンデマンドで一挙配信中です。ぜひご自宅でも二人の名舞台の数々をお楽しみください。
<シネマ歌舞伎作品>
・『鷺娘/日高川入相花王』
・『怪談 牡丹燈籠』
<舞台作品>
・『助六曲輪初花桜』
・『東海道四谷怪談』
・『菅原伝授手習鑑 寺子屋』
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