歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



旅の食と宿

こや乃

 自分達だけの為に創られた食事を自分達だけの空間で、ゆったりと楽しみたい。「こや乃」は、そんな人達の為にあるのではなかろうか。民家が立ち並ぶ中に馴染むようにひっそりと建つ昭和初期の建物。いい意味で、そのままの民家の良さが漂っている。

 1日限定2組のお客様を心を込めた料理でもてなす主人の米倉さんは、この場所で始めて2年半。自分で創った器を使うなど、お客様の目に触れるものは、極力自分で演出して出したいというこだわりも持つ。主人自らが打つ蕎麦は絶品。この他、ふっくら炊いた茄子に牛肉のあぶり焼きを添え、なめらかな胡麻豆腐で仕上げた一品や、にんじんのカステラ、鱸パイ包みなど、和食の伝統と確かな技術を生かしながらも若い主人ならではの感性が光る。

こや乃
こや乃

住所

 : 

神奈川県鎌倉市浄明寺1-3-1

TEL

 : 

0467(25)2395

営業時間

 : 

12:00~14:30,18:00~21:30 / 不定休
2~12名で要予約。
電話予約は営業時間外に。
当日と前日のキャンセルは50%頂きます。

 

海菜寺

 江の電で稲村ケ崎駅を降りて約5分。昔は日本にもこういった風景が至る所にあったのではないだろうか。そんな思いを巡らせながら踏切のない江の電の線路を渡る。門をくぐり石の階段をあがっていく。玄関を入った途端、想像を絶する景色が広がる。

 その日の朝、自家農園で採れた鎌倉野菜と海からあがったばかりの魚介類を見てから、日替わりの「海菜寺御前」のメニューを考えるのだそうだ。この日は、かます塩焼き、たこのやわらか煮、もずく、小松菜のおひたしなど身体と心にやさしい味わいが海風薫るテーブルの上に広がっていた。

 地球温暖化が叫ばれる中、「地産地消」にしなくてはいけないと言うことはわかっていてもなかなかできない。しかし、地球にも体にも心にもやさしい「海菜寺御前」をいただいていると、おいしいものを目指していくと自然に地産地消にたどり着くことを教えてくれる。

 食後は、メニュー豊富なお茶と本格スウィーツ。波音を聞きながら海菜寺の贅沢な午後の時間は流れていく。

  海菜寺
海菜寺

住所

 : 

神奈川県鎌倉市稲村ガ崎3-7-11

TEL

 : 

0467(22)1416

営業時間

 : 

[ランチタイム] 12:00~18:00
[ディナータイム] 18:00~21:00
ディナータイムは完全予約制 /定休日 水曜日 / 予約 ディナーは完全予約制(前日までに)

 

プリンスホテル

 江の島、富士山を一望できる七里ケ浜に建つ鎌倉プリンスホテル。すべての部屋から、四季折々の七里ケ浜と相模湾の風景が眺められ、落ち着いた雰囲気を感じさせてくれる。

 夕方、少し早めの時間にスィートルームにチェックインする。大きめのバスルームに貯めたお湯で疲れた身体をゆったり休めた後、テラスに出て、椅子に座ると、相模湾の風を感じることができる。次第に江ノ島の方に沈んでいく夕陽を観ながら、ゆったりビールを味わってみる。

 ホテルでの夕食には、会席料理を提供する「和食清水」とソムリエ小飼一至が選んだワインも味わえるフランス料理レストランの「ル・トリアノン」と二つのレストランがあり、相模湾の旬の魚介類や地元の鎌倉野菜を使った料理を楽むことができる。

  プリンスホテル
プリンスホテル

住所

 : 

神奈川県鎌倉市七里ヶ浜東1-2-18

TEL

 : 

0467(32)1111

FAX

 : 

0467(32)9290

 

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