歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



多くの職人の技が重なり合って、工芸品の美しさは生まれる

会津の伝統工芸・今三様「技術と伝統を守り伝える」


螺鈿や金など贅を凝らしたものの他、デザインと色でモダンに仕上げたものも

 正月用の屠蘇膳や祝い用の重箱など、螺鈿や金を配した華やかな漆器は、折々のハレの日に欠かせないもの。また脱いだきものを入れる衣装盆や手紙を入れる文箱など、日常の中にも漆器はそこここに使われており、そうした品々は親から子へと大切に伝えられてきた。忙しい現代生活でそうした漆器の使い方はされなくなりつつあるが、眺めているだけで心が豊かになる、美術的な生活用品として、会津塗の漆器は今も愛され続けている。

白木屋

 創業300年の漆器の店。大正3年に竣工した土蔵造りの店舗には、完成当時に入れたキャビネットなどが今も使われている商品展示室のほか、会津塗の工程や技法を紹介するコーナーもある。

住所

 : 

会津若松市大町1-2-10

問合先

 : 

0242-22-0203

営業時間

 : 

9:00~17:30

定休日

 : 

水曜(8~11月は無休)

HP

 : 

http://www.shirokiyashikkiten.com/


柾目の美しい会津の桐で作られる箪笥は着物愛好家ならぜひ持ちたい憧れの家具

 目が積んでいて上等ということで知られる会津産の桐。かつて「女の子が生まれたら桐を植えろ」と言ったのは、20年も経つと箪笥が作れるというわけで、嫁入り道具に必ず桐箪笥を持たせたからだ。現代でも、職人が一棹ずつ手づくりで作り上げる会津桐の箪笥は、精巧な工芸品として非常に価値が高い。最近会津では箪笥以外にサーフボードも作っており、100万円(!)もするにも関わらず、あっという間に売れてしまう人気ぶりだそうだ。

会津桐タンス株式会社

住所

 : 

福島県大沼郡三島町大字名入字諏訪ノ上394

問合先

 : 

0241-52-3823

HP

 : 

http://www.aizukiri.co.jp/

※桐タンスは個人への直売も行っております。

昔は華やかな菊と牡丹が多く描かれたが、現代は職人の心のままに四季の花を描く

 結婚式を「華燭の典」と呼ぶが、「華燭」とは、中国明の時代に祝宴には一対の絵ろうそくを灯したことに始まるという。江戸時代「華燭」といえば、会津の絵ろうそくを指したほど、会津の絵ろうそくの美しさは世に広く知られていたそうだ。和紙に燈芯を巻きつけるところから、溶かした蝋に手を浸して磨く作業、最後の絵付けまで、現代でもすべてが手作業。美しい絵ろうそくは心を癒す灯りとして、電気の時代の人々に求められている。

小澤ろうそく店

住所

 : 

会津若松市西栄町6-27

問合先

 : 

0120-27-0652

営業時間

 : 

9:00~19:00(体験教室10:00~14:00)

定休日

 : 

不定、元旦

体験教室

 : 

1本850円~

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