歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



茶目っ気を感じさせるレトロな町並み。喫茶店の名前に注目!
「懐かしい!」と思わず駆け寄りたくなるものがそこここに。小さな博物館は一見「ここに?」と驚くほど町中に、こじんまりと運営されているので見落とさないように。サイズこそ小さいが奥は深く、思い出を何倍にも膨らませてくれる。

思い出話に花が咲く、昭和レトロの空気を再現した町づくり

 今では映画館が一館もない町だが、青梅にはかつて映画館があった。新しい映画看板が掲げられると、町中の人々がそわそわして、看板を見上げては新作のうわさをしあう。「俺は初日に見に行くよ」「うらやましいなあ、こっちは3日後だ」「あれ、観た?」「観たわよ、ステキだったわねえ…」そんな会話があちこちで交わされたことだろう。それは青梅に限らず、日本全国で映画が娯楽の王様だった時代のこと。そんな古きよき、のんびりとした時代の空気を再現しようと、青梅出身の映画看板画家・久保板観が筆をふるい、青梅では町中に名作映画の映画看板を掲げている。銀幕のスターたちの全盛期の姿を髣髴とさせる映画看板は、よく見るとお店やお菓子の広告だったりするものもあり、それがいい感じになじんで町全体の雰囲気作りにもなっている。

 また町中では、地元商店が協力して小さな昭和レトロの博物館を運営しており、懐かしの食べ物やおもちゃ、商品パッケージなどの雑貨から、当時の空気まで感じさせるジオラマまで、さまざまな形で昭和の人々の暮らしぶりを実感できるようになっている。子どもの頃にほしかったおもちゃ、買い食いしたお菓子、テレビコマーシャルで見た商品など、すっかり忘れていた懐かしいモノたちに囲まれて、思わず思い出話に花が咲く。

昭和レトロ商品博物館

住所

 : 

東京都青梅市住江町65

TEL

 : 

0428-20-0234

開館時間

 : 

10:00~17:00

休館日

 : 

月曜・年末年始(月曜祝日の場合は翌平日。他に臨時休業あり)

入館料

 : 

大人300円・小・中学生150円

HP

 : 

http://showa-retro.omjk.jp/

昭和幻燈館

住所

 : 

東京都青梅市住江町9

TEL

 : 

0428-20-0355

開館時間

 : 

10:00~17:00

休館日

 : 

月曜・年末年始

入館料

 : 

大人200円・小・中学生100円

歌舞伎と旅

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