歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



木漏れ日が美しいブナの森を訪ねて
緑の濃いブナの原生林。さわやかな風にしばし夏の暑さを忘れる。
落口の池のほとりの十二湖庵では、美味しい湧き水と抹茶を無料でサービス。
白神海彦山彦館で大福作り。優しいお母さんの指導があれば、不器用な人でも大丈夫? 1時間ほどで美味しい大福が出来上がる。
 

 最寄り駅は五能線の十二湖駅。津軽国定公園「十二湖」には、33もの湖沼が点在している。33あるのに12と名がついているのは、崩山の大崩という沢から見渡したとき、12個の湖沼が確認できたからだとか。江戸時代の大地震によって地殻が変動し、生まれたものだといわれている。「萱原の池」や「鶏頭場の池」など、大小いろいろな池のある中で、最も人気が高いのは「青池」。神秘的なブルーの水は透明度がとても高く、朽ちたブナの原木が沈んでいる様が、水底深くまでくっきりと見える。そのほか、青森県の名水に指定されている湧き水が流れ込む「沸壺の池」や、幻の魚と言われるイトウを養殖している「越口の池」など、それぞれ特徴のある池が、ブナの森に抱かれて点在している。

 こうした水の恵みは、美味しい山の幸を育てる。森のはずれにある「アオーネ白神十二湖」地内の「白神海彦山彦館」では、「白神地産地消の会」のお母さんたちの手ほどきを受けながら、地元の食材を使った大福や豆腐作りが体験できる(要予約)。6月初旬の取材日は、よもぎ大福作りに挑戦!
 青々したよもぎの葉を刻むと、東北の遅い春の香りが厨房に広がる。もちろん出来たてを頬張ってもよし、お土産に持ち帰るもよし。このほか、白神海彦山彦館では十二湖トレッキングや白神岳登山などの体験メニューも用意。ここを拠点に白神山地、十二湖の魅力を、さまざまな角度から体験できるようになっている。

悠久の時を生き続けるブナの森に入ると、佇んでいるだけで身も心も満たされる。美しい緑や清らかな水、澄んだ空気...これがなにより贅沢なご馳走なのかもしれない。

深浦町観光協会
HP http://www.fukaura.jp/
JR東日本秋田支社(観光体験メニュー)
HP http://www.jreast.co.jp/akita/gonosen/index.html
 
 

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