目の前に広がるのは、雄大な太平洋。海からの風を和らげる松の緑の中に、数寄屋造りの鴨川館は威風堂々と建っている。鴨川の温泉はナトリウム―塩化物泉。この鴨川館ももちろん湯を自慢にしており、大風呂のほか露天ジャグジーや桶風呂、瓶風呂など、さまざまな形で湯の魅力を味わえる。また宿のもうひとつの自慢は食事。南房総でとれる新鮮な野菜や魚を中心に、旬の味を新感覚の和食に仕上げている。周辺には鴨川シーワールドなど観光スポットも多く、「遊ぶ＋くつろぐ」の両方が存分に楽しめる、贅沢な宿だ。

鴨川館 住所  ：  千葉県鴨川市西町1179 TEL  ：  04-7093-4111 料金  ：  24,300円〜/1名様（２名1室利用の場合・１泊２食付） HP  ：  http://www.kamogawakan.co.jp

　漁師である主人が自ら潜って獲った鮑を、ふんだんに使ったあわび釜飯が大人気。よくあるあわび釜飯は、上に鮑をのせただけだが、こちらのものは炊き込むときから鮑を投入。ご飯にしっかり鮑の旨味がしみこんでおり、一口ごとに「美味い！　美味い！」と繰り返したくなる見事な味。目の前の海と、気さくな主人の語る漁の体験談が、よりいっそう味わいを深めてくれるだろう。

鳥海 住所  ：  千葉県鴨川市天面13-4 TEL  ：  04-7096-1506 営業時間  ：  11:30〜16:00（16:00以降は予約のみ） 定休日  ：  不定休（お電話にてご確認ください） あわび釜めし1,890円 HP  ：  http://www2.ocn.ne.jp/~tori_umi/

　小高い丘の頂にあるガンダーラ様式の涅槃像。最初に5本のお線香を供えてから、涅槃仏の横たわる台座に上がり、正面の一番低い段で合掌してから、時計回りにらせん状の台座をあがってお参りする。これは仏教の「右繞三匝」という由緒正しい礼法。仏像を納める建物はなく、山そのものがお寺だとのこと。日本にはあまり見られない、エキゾチックな雰囲気のお寺だ。らせん状の台座を自然に上がって行く体験は、国内でここならではのもの。