歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



ほっこりと心を和ませる村上茶
村上茶の旨みを引き出す淹れ方が学べる「茶ムリエ養成講座」。
日本茶インストラクターの実演を見学。そのあとそれぞれが自分で淹れてみる。
一人につき茶さじ1杯が適量。注ぐときはほんの少しずつ全部の茶碗に注ぎ、一巡したら逆の順番でまた少しずつ注ぐ。こうするとすべての茶碗の味が平均する。
冨士美園の五代目店主・飯島久さん(右)と息子の剛志さん。

 村上のお茶の特徴は、長く寒い冬によって作られる。1月〜2月、お茶の木が雪に覆われその間、ジッと養分を木の中に蓄え、味は角の取れた丸みのある渋みとなる。また村上のお茶の木は1620年代に植えられた子孫たちが8割。「在来種」と呼ばれるお茶の木で平均樹齢が150年以上。その茶葉を使い、長年培われてきた技術で仕上げたのが村上のお茶なのだ。
 その美味しさを存分に味わってもらおうと、村上市と地元の有志が協力して行なっているのが、「村上市茶ムリエ養成講座」だ。2時間ほどの講座で、日本茶インストラクターが実演をしながら、村上の茶の歴史や美味しい日本茶の淹れ方を教えてくれる。講師である日本茶インストラクターの飯島剛志さんは、村上で明治元年から続く冨士美園の跡継ぎであり、自ら茶の栽培から製造、販売まで手掛ける若手お茶職人。自らが育て、創り上げたお茶を、より美味しく楽しんでもらえるようにと、茶ムリエ養成講座にも力を入れているそうだ。

冨士美園
住所  :  新潟県村上市長井町4-19
TEL  :  0254-52-2716
営業時間  :  8:00〜19:00
定休日  :  元旦のみ
HP  :  http://www.fujimien.jp/
茶ムリエ講座(お問合せ:村上市観光協会)
HP  : 

http://www.mu-cci.or.jp/kanko/

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