読書の秋、芸術の秋と呼ばれるこの季節。さまざまな資料を通して気になる演目や舞台、歌舞伎俳優について学んだり、過去の上演を振り返って歴史を紐解けば、歌舞伎がもっと楽しくなります!その手引きとして、演劇・映画の専門図書館「公益財団法人松竹大谷図書館」にある資料を利用してみてはいかがでしょうか。
今回は松竹大谷図書館のレファレンスサービスを通して、どのような資料に出会えるのかをご紹介します。
レファレンスサービスとは?
日常でふとした疑問を抱いたとき、新しいことを知りたいとき、皆さんはどうやって解決していますか。演劇・映画の専門図書館「公益財団法人松竹大谷図書館」では、利用者の質問や相談を受けて図書館の資料を使い、調べ物をサポートする“レファレンスサービス”を提供しています。今回は、実際に“レファレンスサービス”を利用して、奥深い歌舞伎の世界をのぞいてみましょう!
松竹大谷図書館
📍東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア3階
ご利用についてはこちらでご確認ください。
松竹大谷図書館の資料の特徴
歌舞伎はもちろん、演劇や映画、日本舞踊、テレビ等に関する台本・文献・雑誌・写真・プログラム・ポスター等の資料を収蔵しているのが、松竹大谷図書館の特徴です!所蔵資料数は現在約50万余点におよびます。
レファレンスのお問い合わせは1日に約20件ほどあり、定式幕や歌舞伎の衣裳について、演目に出てくる舞台やモデルとなった人物に関してなど、幅広いご質問をいただきます。
閉架式の図書館のため、資料はすべて閉架書庫に配架されています。所蔵している資料については、資料検索でまずはご確認いただけます。
松竹大谷図書館でのレファレンスサービス
このような疑問を解決してくれます!
所蔵調査 | 松竹大谷図書館内での所蔵の調査 (「〇〇」の台本やプログラムはありますか?) |
書誌的事項の調査 | ある資料についての書名、著者名、出版年などの調査 (雑誌「〇〇」はいつから出版されていますか?) |
文献紹介 | ある主題を調べるときに参考となる文献の紹介 (〇〇に関する書籍・記事・資料はありますか?) |
簡易な事実調査 | 歌舞伎に登場する出来事・年代・人名等 (〇〇について知りたい) |
そのほか | 利用案内、資料検索方法などの案内/関連機関の案内 (どう調べたらいいのか分からない) |
例えば、「聞き逃したせりふがあったので何と言っていたのか知りたい」、「登場人物の出演場面を再度確認したい」など、観劇後気になったことはありませんか。松竹大谷図書館では、普段一般の方がなかなか手に取ることが出来ない「台本」を閲覧することができます。演出やせりふを変更した跡が書き込まれている訂正台本を保存しているものもありますので、その当時上演された内容を確認できます。
公演の公式サイトや、販売されている筋書・パンフレットに書かれていない情報を知りたい方は、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
※貸出は行っておりませんので、館内で閲覧ください
※現在来館は予約制となっています。詳しくは松竹大谷図書館のHPでご確認ください
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