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團菊祭五月大歌舞伎

歌舞伎座新開場十周年

團菊祭五月大歌舞伎

当公演は終了いたしました。

2023年5月2日(火)~27日(土)

昼の部 午前11時~
夜の部 午後4時~
【休演】10日(水)、17日(水)

劇場:歌舞伎座

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料金(税込)

  • 1等席18,000円
  • 2等席14,000円
  • 3階A席6,000円
  • 3階B席4,000円
  • 1階桟敷席20,000円

※1階桟敷席でのお茶のサービスはございません
※幕見席の販売はございません

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上演時間

  • 寿曽我対面

  • 幕間 35分
  • 若き日の信長

  • 幕間 30分
  • 音菊眞秀若武者
    岩見重太郎狒々退治

  • 宮島のだんまり

  • 幕間 25分
  • 春をよぶ二月堂お水取り 達陀

  • 幕間 35分
  • 梅雨小袖昔八丈
    髪結新三

※5月15日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります

演目と配役

昼の部

一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
工藤左衛門祐経
曽我五郎時致
曽我十郎祐成
小林朝比奈
化粧坂少将
八幡三郎
梶原平次景高
近江小藤太
梶原平三景時
鬼王新左衛門
大磯の虎
   
   
   尾上右近
   巳之助
   
   
   吉之丞
   
   
   友右衛門
   

十二世市川團十郎十年祭

大佛次郎 作


守屋多々志 美術原案

二、若き日の信長(わかきひののぶなが)
織田上総之介信長
木下藤吉郎
弥生
五郎右衛門
甚左衛門
監物
林美作守
僧覚円
林佐渡守
平手中務政秀
   團十郎
   右團次
   児太郎
   男女蔵
   
   九團次
   
   
   
   

今井豊茂 脚本


尾上菊五郎 演出

三、音菊眞秀若武者(おとにきくまことのわかむしゃ)

岩見重太郎狒々退治

初代尾上眞秀初舞台

岩見重太郎
弓矢八幡
長坂趙範
藤波御前
大伴家茂
渋谿監物
趙範手下鷹造
腰元梅野
村の若い者萬兵衛
同     光作
同     佑蔵
重臣布勢掃部
局高岡
重臣二上将監
初舞台
   菊五郎
   
   菊之助
   團十郎
   彦三郎
   坂東亀蔵
   
   萬太郎
   巳之助
   尾上右近
   
   
   

夜の部

一、宮島のだんまり(みやじまのだんまり)
傾城浮舟太夫実は盗賊袈裟太郎
畠山庄司重忠
典侍の局
悪七兵衛景清
相模五郎
大江広元
白拍子祇王
御守殿おたき
浪越采女之助
平相国清盛
   雀右衛門
   又五郎
   
   
   萬太郎
   尾上右近
   種之助
   歌女之丞
   
   

萩原雪夫 作


守屋多々志 美術原案

二、春をよぶ二月堂お水取り達陀(だったん)
僧集慶
青衣の女人
幻想の集慶
練行衆














堂童子
   
   
   
   
   
   
   萬太郎
   巳之助
   
   尾上右近
   廣太郎
   種之助
   児太郎
   鷹之資
   
   玉太郎
   橘太郎
   吉之丞
   坂東亀蔵

河竹黙阿弥 作

三、梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)

髪結新三

髪結新三
弥太五郎源七
手代忠七
お熊
車力善八
下剃勝奴
家主女房おかく
家主長兵衛
加賀屋藤兵衛
後家お常
   菊之助
   彦三郎
   萬太郎
   児太郎
   菊市郎
   
   萬次郎
   権十郎
   錦之助
   雀右衛門

みどころ

昼の部

一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
江戸歌舞伎の様式美あふれる人気作

 工藤祐経の館では、名誉ある富士の巻狩りの総奉行に任じられた工藤が祝宴を催しています。そこへ、小林朝比奈の手引きによりやってきたのは、曽我十郎と五郎の兄弟。18年前に工藤の不意打ちにより命を落とした父の仇を討とうとはやる五郎は、工藤に詰め寄りますが…。
 曽我兄弟の物語は、父の仇である工藤を討ち取りながらも若くして散った兄弟の死を悼み、中世以降、広く愛され、さまざまな「曽我もの」の作品が上演されました。なかでも『寿曽我対面』は特に祝祭性の高い人気の場面です。多彩な役柄とともに歌舞伎の様式美あふれるひと幕をお届けします。

二、若き日の信長(わかきひののぶなが)
成田屋に受け継がれる新歌舞伎の傑作

 尾張国を治める織田家を相続した信長は、その傍若無人なふるまいからうつけ者と呼ばれています。父の三回忌法要にも出ない信長の様子に責任を感じたお守り役の平手中務政秀は、死をもって信長をいさめようと自害。残された信長は、自分の苦しみを理解してもらえず中務に死なれた悔しさと淋しさを吐露します。そこへ、今川方に寝返った者達が攻めてくるとの報せが。信長は、家臣の木下藤吉郎を呼び寄せ…。 
 織田信長の青年時代の孤独や苦悩に焦点を当てた本作は、文豪・大佛次郎が十一世市川團十郎のために書き下ろし、昭和27(1952)年に初演されました。このたびは、十二世市川團十郎十年祭として、十一世、十二世團十郎が大切にし、当代の團十郎に受け継がれた本作を上演します。成田屋ゆかりの新歌舞伎の傑作をお楽しみください。

三、音菊眞秀若武者(おとにきくまことのわかむしゃ)
初舞台を寿ぐ、華やかな舞踊と豪快な立廻り

 国守の祝いの宴が催される山里曲輪。そこへ剣術指南役に連れられ一人の女童がやってきます。国守のもとで奉公することになった女童は、可憐な舞を披露し宴を盛り上げます。ところがそこへ、大狒々(ひひ)に村を襲われ困り果てた村人たちが。話を聞いた女童は自ら狒々退治に名乗りを挙げます。驚く人々に、女童は自らの正体を明かし…。 
 豪傑・岩見重太郎が諸国を巡り、狒々や大蛇を退治したという伝説をもとにした作品。このたび、初舞台を踏む初代尾上眞秀が岩見重太郎を勤め、前半では女童姿で愛らしい舞を、後半では少年剣士の姿で狒々との勇ましい立廻りを披露します。豪華な顔ぶれで初舞台を祝います。

夜の部

一、宮島のだんまり(みやじまのだんまり)
豊かな色彩で描く情景美あふれるひと幕

 海辺の厳島神社。傾城浮舟太夫が、いわくあり気な巻物を読みふけるところへ、巻物を奪おうと近づく源氏の智将・畠山庄司重忠と大江広元。さらに浮舟を捕えようと次々と人々が。ついには平家一門を率いる平相国清盛も現れ…。 
 暗闇のなかで、無言で互いの様子を探り合う「だんまり」は、歌舞伎独特の演出の一つ。本作では、主役が傾城に化けた盗賊という趣向が面白く、男の勇ましさと遊女の色っぽさを同時に表現する傾城六方での引っ込みは見せ場です。源平物語でおなじみの登場人物が厳島神社に集まり、巻物を奪い合う形で美しい絵模様を展開する絵画美にあふれるひと幕です。

二、春をよぶ二月堂お水取り達陀(だったん)
ダイナミックな群舞で魅せる、壮麗な舞踊劇

 鎌倉時代。奈良・東大寺の二月堂では、修二会の法会が行われています。法会を取り仕切る僧の集慶が東大寺に所縁ある故人たちの名を記した過去帳を読み上げるところ、どこからか青衣の女人が現れます。実はこの女は、集慶のかつての恋人。女人が、集慶への思慕の念を伝えると、集慶も、彼女と過ごした美しく、甘く切ない日々を思い出しますが…。
 「お水取り」で知られる東大寺二月堂の修二会の行を題材に、二世尾上松緑が創作し、昭和42(1967)年に初演された舞踊劇。東大寺に伝わる僧集慶と青衣の女人の伝説が巧みに取り入れられ、幻想的な雰囲気と艶やかな情感を醸し出します。クライマックスの、降り注ぐ火の粉を物ともせず集慶が大勢の練行衆とともに見せるダイナミックな群舞は圧巻。静と動のコントラストが美しい舞踊劇をご堪能ください。

三、梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)
市井の人々を生き生きと描く世話物の代表作

 江戸の小悪党、髪結新三。材木問屋の白子屋の一人娘のお熊と手代の忠七が恋仲であることを知ると、忠七を騙してお熊を誘拐し、身代金をせしめようと企みます。俠客の弥太五郎源七は白子屋からの依頼でお熊を取り戻そうとしますが、新三になじられ追い返されてしまう始末。次にやってきた家主の長兵衛は、老猾な掛け合いで新三をやり込めますが…。 
 初鰹の売り声など、せりふの随所に季節感があふれ、江戸の市井の人々の姿を生き生きと描いた河竹黙阿弥の代表作。黙阿弥らしい七五調のせりふや、新三と大家の小気味良い掛け合いも心地よく、世話物の醍醐味を味わうことが出来る名作で、江戸歌舞伎の粋をお楽しみいただきます。

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