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【3日初日】萬次郎、獅童が語る舞台『母をたずねて膝栗毛』

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右より、市村萬次郎、奥田瑛二、中村獅童、藤山直美、水谷八重子、マキノノゾミ

 

 2月1日(土)から新橋演舞場、6月3日(火)から大阪松竹座で上演される舞台 『母をたずねて膝栗毛』に出演する市村萬次郎、中村獅童が、作・演出のマキノノゾミや共演者とともに、この公演への意気込みを語りました。

 『母をたずねて膝栗毛』の舞台は江戸時代。幼い頃に親に捨てられて同じ大願寺で育った女旅芸人のお福(藤山直美)、魚屋の忠太郎(獅童)、その女房お鶴(高橋由美子)の3人が、火災にあった寺を再建するため、子どもを捨て今は羽振りよく暮らしているという母親たちを探し出し、金の無心をする旅に出るという物語です。

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 その母親とは、上州水熊一家の女親分お浜(水谷八重子)、阿波で小間物屋を営むお弓(大津嶺子)、そして、丹後国宮津藩主の側室お縫(萬次郎)。また、道中では謎の浪人、駿河弥五右衛門(奥田瑛二)や、神出鬼没の手代、銀二(坂東巳之助)らが現れ、珍道中が繰り広げられます。

 まずは作・演出のマキノノゾミが「喜劇なので難しいことは抜きで、観て楽しく笑っていただけるものを。"日本人ならこれだね"と思ってもらえるような、親子の情愛を感じられる作品になれば。それぞれ勝手に生きている人たちの話がいつの間にかひとつになって、大団円を迎えるといいなと思います」と、今回の書き下ろし作品について語りました。

 萬次郎は「今回のようなお芝居は初めてでワクワクしています。女優さんのなかに女方で出させていただきますが、自分の個性を素直に出せればと思っております」と、初めての挑戦に意欲を見せました。

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 獅童は「八重子さん、直美さんと初めてご一緒させていただいたのが、『浅草慕情』(平成9年2月)で、以降、2月の喜劇シリーズには何度も出演させていただきました。(十八世中村)勘三郎のお兄さんが『泣いていただくより笑っていただくほうが大変なんだ』と仰っていたのが印象深いです」と振り返りました。

 共演の奥田瑛二は、「僕はなぜか舞台で褒められたことが1回もなくて、実は2年ほど前に生涯舞台には出ないと宣言したのですが、(今回は)藤山直美さんがいます。この人の胸中に飛び込み、抱かれている自分がなぜか見えました(笑)。皆さんの足手まといにならないよう粉骨砕身、頑張ります」と決意を新たに語りました。

 すると、藤山直美は「喜劇であり新派であり、歌舞伎であり、奥田瑛二さんのような変わった方も来られて(笑)、マキノノゾミ先生の演出で、文化祭のようなお芝居。『新橋演舞場やないと、こんなメンバーが集まったお芝居は観られへんわ』とお客様に言っていただくのが、一番のお土産」と笑いを誘いました。

 そして、水谷八重子は「女親分のお浜ってちょっと想像がつきませんが(笑)、この顔ぶれのなかでどこまでぶっちゃけられるか、自分で楽しみたい。2月はバレンタインがあるぐらいで、寒い月ですので、せめて笑っていただければと思っております」と、期待を膨らませました。

 『母をたずねて膝栗毛』は、新橋演舞場で2月1日(土)~25日(火)、大阪松竹座で6月3日(火)~27日(金)に上演。大阪松竹座の公演チケットは5月5日(月・祝)より、チケットWeb松竹チケットホン松竹にて販売開始です。

2014/01/07