玉三郎演出、「バラーレ」公演スタート

「バラーレ」『春の祭典』

 ストラヴィンスキー作曲『春の祭典』 撮影:岡本隆史

「バラーレ」『交響曲 第4番 第3楽章』

マーラー作曲『交響曲 第4番 第3楽章』 撮影:岡本隆史

 3月7日(土)、東京 赤坂ACTシアターにて、坂東玉三郎が演出するダンス公演「バラーレ」が初日を迎えました。

 「バラーレ」は、玉三郎が初めて演出を手がけるダンス公演です。出演はダンスカンパニーDAZZLE(ダズル)。結成19年で、国内のみならず海外でも高い評価を受けており、平成中村座も招聘されたことのあるルーマニアのシビウ国際演劇祭に、2011年に招聘されています。

 バレエとは違い、コンテンポラリーダンスとも異なるDAZZLEのパフォーマンスは、メンバー9人それぞれが一つの音を奏でるかのように、バラエティー豊かな動きを表情豊かに見せ、それらがまた彩り豊かに重なり合うことで音楽を生み出します。特に、ストラヴィンスキーやマーラーの曲で踊ると、曲に振付けたのではなく、まるでダンスに曲がつけられたかのように音楽性があふれ出します。

 キレのよさがありながら、あくまでも美しさ、見た目の心地よさを追求する動きは、クラシック音楽にぴったりとシンクロし、音楽に身を任せてダンスを見る楽しみを教えてくれます。一方、使用された楽曲の中で玉三郎も振付参加したという作品『タンゴ・アルゼンチーノ』では、

「バラーレ」 『タンゴ・アルゼンチーノ』

ブロードウェイミュージカル『タンゴ・アルゼンチーノ』より

男子新体操で有名なBULE TOKYOらも加わり、タンゴらしい動きを抑えてタンゴの背景にある物語を表現することで、DAZZLEのダンスの幅を見せました。

 イタリア語で“踊る”を意味するバラーレ。踊られるジャンルにこだわらず、舞踊、ダンスを観る楽しみがまた一つ広がる公演になりました。公演は15日までです。

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「バラーレ」
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演出:坂東玉三郎
出演:DAZZLE(ダズル)
   長谷川達也 宮川一彦 金田健宏 荒井信治 飯塚浩一郎 南雲篤史 渡邉勇樹 高田秀文 宮田祐也
   アンサンブル:BLUE TOKYOほか計24名
※坂東玉三郎は演出のみ、作品には出演しません。

日時
2015年3月7日(土)~3月15日(日)
14:00開演(13日[金]のみ19:00開演)
※9日(月)、12日(木)休演

会場
赤坂ACTシアター

チケット(税込)
S席8,500円 A席6,000円 U-22(22歳以下) 3,000円
・U-22チケットの座席は2階席後方となり、お席の指定はできません。数に限りがあります。下記、チケットスペースでの電話予約のみ受付。

チケットスペース 03-3234-9999
ACTオンラインチケット
チケットホン松竹 03-6745-0100 0570-000-489(オペレーター予約)
チケットWeb松竹
ほか、各種プレイガイドにて取扱い

お問い合わせ
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2015/03/09