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「赤坂大歌舞伎」初日開幕

赤坂大歌舞伎

 3月8日(金)、赤坂ACTシアター「赤坂大歌舞伎」が初日の幕を開けました。演目は『怪談乳房榎』。三役早替りに滝の中での大立廻りもあるというエンターテインメント作品ですが、父、十八世勘三郎から教わり、平成23年に一度演じている勘九郎らが再挑戦。前日にはその公開リハーサルが行われ、出演者が公演にかける意気込みを語りました。

中村勘九郎
 大好きな街、赤坂で歌舞伎をしたいという父の願いをかなえてくださって実現した「赤坂大歌舞伎」ですが、3回目は僕ら若い世代...というか、父を愛してくれ、父も愛した亀蔵さんをはじめとした皆さんとご一緒して幕を開けられます。本当にありがたい。感謝の気持ちで一杯です。

 (ポスターやチラシに「三世實川延若より直伝されたる十八世中村勘三郎から習い覚えし」とあるのを受けて)父が「俺がこの芝居をやるときには必ず、延若さんから習ったことを入れてくれ」と言っていたのを覚えていましたので、今回はこういう形で入れさせていただきました。

中村七之助
 父はこの芝居を演じるたび、僕らに「やりたいだろう」と言っていたんです。その言葉の影響もあったのか、二人とも憧れてきた芝居でした。それが一昨年実現し、それをまたこうして赤坂で再挑戦できるのですから、本当に嬉しい限りです。赤坂大歌舞伎には初めて歌舞伎をご覧になる方もたくさんいらしてくださいますが、そういった方々にもわかりやすく、ダイナミックな作品になっていると思います。

 兄の襲名披露も2月の博多座で終わりました。その次の一作目がこれというのがとても嬉しい。僕ら兄弟にとって大切な公演になると思います。

中村獅童
 勘三郎にいさんが大事にしていらした「赤坂大歌舞伎」で、大好きな勘九郎さん、七之助さん、そして亀蔵さんと一緒に芝居ができるとうかがい、一も二もなく参加させていただきました。僕が演じる磯貝浪江は「いい男」ですから、舞台の上にいる間は自分が「世界一のいい男」だと思ってやらせていただこうと思いまいす。

 稽古に、(勘九郎の長男)七緒八君が来たんですよ。きゃっきゃ喜んでね。小さなお子さんから大人まで、誰もが楽しめる芝居だということを、彼が証明してくれました。

片岡亀蔵
 (勘九郎に「人間以外の役も素晴らしい亀蔵さんですが、今回は残念なことに人間の役、しかもいい人なんです」とジョークを言われて)はい、そのいい人、松井三郎を演じさせていただきます。この役が登場するのは、十八世勘三郎の初演の平成2(1990)年以来なんだそうですが、今回は全体的にもその初演版に近いものになっていると思います。物語もじっくり描かれていて、普段、歌舞伎をご覧にならない方にもやさしいバージョンと言えると思います。

 この芝居は立廻りや早替りが眼目の一つですが、それだけに危険もいっぱい。興奮しすぎて危ないことにならないよう、「みんな、冷静に頑張ろう!」 

 「赤坂大歌舞伎」は赤坂ACTシアターで24日(日)まで。追加公演は24日16:30開演です。

2013/03/08