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獅童が「八月南座超歌舞伎」トークイベントに登場

獅童が「八月南座超歌舞伎」トークイベントに登場

 7月29日(月)、南座「八月南座超歌舞伎」に出演する中村獅童が、京都タカシマヤで開催されたトークイベントに登場しました。

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 初日を間近に控え、京都タカシマヤで行われた「中村獅童×初音ミク 八月南座超歌舞伎展」の会場となったゆとりうむステージに登場した獅童。周囲はあっという間に、大勢の歌舞伎ファンの皆さんで埋め尽くされました。

 

「超歌舞伎」を南座で

 初めに、「我々歌舞伎のお芝居と、(バーチャルシンガー)初音ミクさんのデジタル世界との融合、初音ミクさんと歌舞伎役者の共演という、新しい歌舞伎です」、という「超歌舞伎」の紹介から始まったトークイベント。年に1回、幕張メッセの「ニコニコ超会議」で上演されるようになったのが、「3年も前のこと。皆様のご声援を多くいただき、今回初めて劇場でやらせていただく。デジタルとアナログの融合、ひと昔前では考えられなかったことが、今は技術の進歩でできるようになりました」と、初めて知る方にも伝わるよう、丁寧に語り始めました。

 

 さらに今回の演目である、「超歌舞伎のみかた」、歌舞伎発祥の地、京都という土地にちなんだ『お国山三 當世流歌舞伎踊(いまようかぶきおどり)』、幕張メッセに続いての上演となる『今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)』について説明し、「花道など、南座には歌舞伎専門の機構もあるので、南座バージョンとしてやらせていただく。全部観たら、きっとお腹いっぱいになっていただけるんじゃないかと思います」と自信たっぷり。また、澤村國矢が主役を勤めるリミテッドバージョンについてもアピールしました。

 

初音ミクとの共演

 「初音ミクさんは完璧におやりになるので、僕も間違えることはできない」と、初音ミクとの共演の感想も飛び出しました。「ミクさんは踊りが本当にお上手。毎年上達していらっしゃるので、きっと皆様にも喜んでいただけるのではないかなと。お芝居では、とても素直に演じてくださいます。世界的に人気のある、華やかな方と一緒に舞台にやらせていただくと、我々も本当にワクワクしますし、緊張感も高まりますし、刺激も受けますし、とても勉強になります。一緒にやらせていただけるということは非常にうれしい」と、目を輝かせます。

 

 一方で、「我々の役は、立廻りや踊り、せりふ、お化粧、衣裳など、古典なんです。古典と、最新技術の融合で、まったく新しい歌舞伎に生まれ変わる。(自分たちは)あくまでも歌舞伎にこだわった演技法です」と真剣に語りました。

 

獅童が「八月南座超歌舞伎」トークイベントに登場

お客様とつくり上げる舞台

 「大人からお子様まで楽しんでいただける舞台です。観客参加型なので、ぜひこれを振っていただいて」と、会場のお客様が持っていたペンライトを借り、振って見せる場面も。また、「歌舞伎だと、3階席から、大向うというかけ声をかけるんですが、超歌舞伎では1階のお客様も、ここぞというときにぜひ、思い切りかけてください」と笑顔を見せました。

 

 若い頃からの思い出がある南座で「私のチャレンジする舞台がかけられるというのは、胸いっぱいの思いです」と感慨深げ。「『あらしのよるに』も、初演の南座で札止めになり、皆様のよかったという声で、歌舞伎座や博多座で再演させていただいた」と振り返り、この「超歌舞伎」も、「皆様のお力で育てていだたきたい。南座の歴史上、デジタルな歌舞伎をやることはなかったわけですから、新しい時代の幕開け、ぜひ皆様にも目撃していただきたいです」と熱い口調で語りました。最後に「最高の作品をお届けしたいと思います。皆さん、南座で待ってます!」と呼びかけ、満場の拍手のなか、稽古場へ向かいました。

 南座新開場記念 「八月南座超歌舞伎」は8月2日(金)から26日(月)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

2019/08/01