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大阪松竹座「坂東玉三郎 初春特別舞踊公演」初芝居の幕が開く

 1月2日(日)、大阪松竹座「坂東玉三郎 初春特別舞踊公演」が初日の幕を開けました。

 お正月らしい雰囲気があふれる大阪で、今年も「坂東玉三郎 初春特別舞踊公演」が開幕しました。

 

 まずは、『お年賀 口上』で新年のご挨拶。昨年に引き続き、今年も玉三郎が趣向を凝らし、数枚の打掛をまとい、衣裳について解説します。他の公演でも打掛の紹介をご覧になったお客様にも楽しんでいただけるよう、今公演に合わせて新調したという、雪持ちの枯柳、白鷺に流水の図柄の打掛も披露されました。琴の演奏が響き渡るなか紹介される豪華絢爛な美しい衣裳に、客席からも思わずため息がもれました。

 

 『藤娘』が始まり、ぱっと明かりが点くと、そこにいるのは可愛らしい藤娘。明るい気分を藤の一枝を使って踊ると、「近江八景」が織り込まれた長唄の歌詞に合わせて、可憐な娘の恋心を見せます。

 

 暗転の後、今度は八つ橋と菖蒲の花の背景が現れ、「潮来」の唄に合わせた舞踊が始まります。紫色の菖蒲のなか、白地に藤模様の衣裳が映え、華麗に舞うその姿に誰もがうっとり見入りました。

 

 続く舞踊は『お祭り』です。幕が上がると、そこは赤坂日枝神社の山王祭。玉三郎による粋な芸者が登場すると、待ってましたと言わんばかりの、盛大な拍手が沸き起こりました。清元の音楽に乗せて楽しげに踊ると、劇場内も活況な雰囲気に包まれます。

 

 芸者一人の『お祭り』ならではのみどころが続き、いよいよ大勢の若者とともに獅子舞も登場して立廻りが繰り広げられます。新年にふさわしい華やかな雰囲気のなか、打ち出しとなりました。

 大阪松竹座「坂東玉三郎 初春特別舞踊公演」は23日(日)までの公演。チケットはチケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

2022/01/04