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壱太郎、児太郎出演「伝統芸能フェスティバル」のお知らせ
3月27日(日)、東京 二十五世観世左近記念 観世能楽堂で開催される伝統芸能フェスティバル『二つの世界の狐』に、中村壱太郎と中村児太郎が出演します。
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能と歌舞伎に登場する「狐」をテーマに、能楽師と歌舞伎俳優がそれぞれの演目を披露する伝統芸能フェスティバル『二つの世界の狐』。初めての方でも楽しめるように、各演目の解説もあり、壱太郎は『四季詠所作の花-葛の葉道行-』を、児太郎は『本朝廿四孝-狐火之段-』を、歌舞伎舞踊で勤めます。
それぞれの特別な役に挑む
壱太郎の祖父・四世坂田藤十郎は、『葛の葉』を上演する際に、狐が夫と子どもを置いて森に帰っていくその後の物語まで、合わせて上演していたといいます。今回、道行の場面だけを演じる壱太郎は、「どうしたら主人公の狐の思いを表現することができるのか、祖父の映像を見て研究したいです。また、能舞台の機構にあわせながらも、歌舞伎らしく“ぶっかえり”も使って、狐が本性を現す姿をご覧に入れようと思っております」と、気合十分。
続いて児太郎も、「大叔父・六世中村歌右衛門から、八重垣姫は、“十種香”だけではなく、“狐火”も勤めて初めて良さがわかってくると聞いておりました。幼少の頃はどういうことかわかりませんでしたが、身支度も自分でできないほどのお姫様が、狐の化身になって、狐火となっていく。そういう変化を、演じながら理解できたらと思っています。また、能楽堂という厳かな空間で、どう歌舞伎のケレン味を出せるか挑んでいきたい」と、公演に期待をかけます。
能楽とのコラボレーション
能楽師・観世三郎太と坂口貴信とともに臨む、各演目の解説にも注目をしてほしいと話すのは壱太郎。「それぞれの演目を同じ舞台で上演するのではなく、能と歌舞伎の共通点や、交流することによって生まれるものもあるのだと示せるように、どのようにしたらよいか意気込んでいるところです」と、登壇者同士、目を笑顔で見交わします。
能楽堂で演じることに対して二人は、「歌舞伎の舞台と違い、いろいろな角度からお客様にまっすぐ観られることに緊張します」と、声をそろえます。「どうしたらお客様からきれいに観えるのか、能楽師のお二人の舞を見て、しっかり勉強し、それを活かしたい」と児太郎が話すと、「厳粛な能舞台をけがさないように、行儀よく踊ることを大事にしたい」と、壱太郎が締めくくりました。
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伝統芸能フェスティバル
『二つの世界の狐』
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一、演目の解説
坂口貴信
中村児太郎
二、一管 狐火(きつねび)
田中傳十郎
三、舞囃子 小鍛冶(こかじ)
観世三郎太
四、常磐津 四季詠所作の花-葛の葉道行-(しきのおりおりていれのはなうえ-くずのはみちゆき-)
中村壱太郎
五、演目の解説
観世三郎太
中村壱太郎
六、常磐津 本朝廿四孝-狐火之段-(ほんちょうにじゅうしこう-きつねびのだん-)
中村児太郎
七、半能 殺生石(せっしょうせき)
坂口貴信
※20 分の休憩を挟んで2時間25分を予定
■日時
2022年3月27日(日)11:00開演/15:00開演
※開場は開演の40分前を予定
■場所
東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 地下3階-1 GINZA SIX 地下3階
■チケット
S席:10,000円/A席:8,000円(全席指定・税込)
※第1部、第2部とも上演演目の入れ替えはございません
※未就学児入場不可
販売中
・観世能楽堂 03-6274-6579(月曜休館日を除く9:30~17:30)
・Zen-A(ゼンエイ)03-3538-2300(平日11:00~19:00)
※本公演は新型コロナウイルス感染拡大予防のため、政府・自治体及び関係団体のガイドラインに従い、できる限りの対策を講じたうえで開催いたします
※3月10日(木)時点での情報。最新の情報は公演の会場公式サイトをご確認ください
■お問い合わせ
観世能楽堂 03-6274-6579(月曜休館日を除く9:30~17:30)