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團十郎が大阪・道頓堀で「にらみ」を披露
2024年5月30日(木)、大阪の道頓堀で、大阪松竹座「十月大歌舞伎」に出演する市川團十郎が道頓堀「にらみ」を行いました。
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大阪松竹座「十月大歌舞伎」で、市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露興行の締めくくりを迎える前に、公演の成功を祈願し、道頓堀「にらみ」を開催。津軽三味線奏者・上妻宏光、和太鼓奏者・辻勝、歌舞伎囃子方・田中傳次郎、囃子笛方・藤舎伝生の迫力ある船上演奏による幕開けに、会場は大いに盛り上がります。そして、船上の舞台に團十郎が登場すると、割れんばかりの拍手が送られました。
口上では、「大阪に久しぶりにお邪魔させていただきました。一昨年5月に、東京スカイツリー®の634メートルから“にらみ”をさせていただき、本日は海抜3メートルの道頓堀から“にらみ”をさせていただきます。歌舞伎には、“六方”すなわち東西南北天地という考え方がありますが、その天と地にて“にらみ”をさせていただけますこと、このようなありがたいことはございません」と、感謝を述べました。
そして、「約280年前、二世市川團十郎が大坂で『雷神不動北山櫻』を披露した際に、大当たりしたそうです。そのため、私が團十郎の襲名披露を大阪で行うときは、この演目を皆様にご覧いただきたいと思いました。また、『連獅子』も新之助とともに、ここ大阪で披露したいと考え、選びました」と、公演に向けての熱い思いを語りました。その後、市川家にのみ演じることができ、見ることで1年間無病息災で過ごすことができると伝わる「にらみ」を披露すると、戎橋付近に集まった大勢のお客様から「成田屋!」というかけ声や拍手が送られ、道頓堀一体が熱狂に包まれました。
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大阪松竹座「十月大歌舞伎」は10月10日(木)~26日(土)までの公演。チケットは9月20日(金)から、チケットWeb松竹、チケットホン松竹で発売予定です。