歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



ゆかたが大好きな伊澤さん。お出かけのときは補正も必要になりますが、「下着に麻のものを用いたりして、なるべく涼しく着られるように工夫しています。でも、暑さを吹き飛ばす気持ちも大事ですね」。いつものウインドウショッピングが、ゆかたをまとうだけでグッと涼しげな雰囲気になります。

 

ショートヘアの堂原さんは、すっきりとまとめた髪も涼しげです。「ゆかたは、花火大会やお祭りなど、みんながこぞってゆかた姿でいる場所に着て行くことが多いので、普段のきもの以上に気合が入っているかもしれません。それもまた、ゆかたならではの楽しみではないかと思います」とのことでした。

 

お出かけゆかたで近所のカフェへなどという着こなしは、大人ならではの粋な時間が楽しめるのでは。「夏のイベントの記憶とゆかたの思い出がいつも一緒なのも、ゆかたを着る楽しさの一つだと思います」という山中さん。待ち合わせの時間までカフェでひと休み、そんな“洋”の雰囲気でも違和感のないゆかた姿です。

一枚の布で結ぶ
 ゆかたは素材や織などで、風を取り込めるように工夫されていますが、見た目にも涼しく着付けるためにはいくつかのコツがあります。

 まずは首元。衣紋はほどよく抜き、髪はアップにするなど、首にあまりかからないようにすると涼しげです。ただし、衿元はあまり緩くしすぎないように気をつけます。だらしのない印象を与えてしまう着付は、逆に暑苦しく見えてしまいます。ほどよくきちっと合わせたほうが涼しげです。

 また、裾も普通のきものを着るときよりは短めに、くるぶしくらいを目安にしましょう。ゆかたを着るときは、きものと違って素足で下駄を履くなど、肌の露出部分も多くなるので、肌のお手入れにも気を配るようにすると、いっそう素敵な“ゆかた美人”になることでしょう。


心も結ぶ
 基本は普通のきもののときと同じです。歩くときはあまり大またにならないように注意します。その際、右手を上前に置くように心がけていると、風で裾がひるがえりそうになったときでも安心です。

 元来は夕涼みに着るものですから、ゆかたでは手ぶらが基本。小さなお財布を帯に挟み、手には団扇だけ、などというのも粋です。バッグを持つのであれば小ぶりのものにします。最近は、ゆかたに似合う巾着や小さなかごのバッグも増えているようなので、一枚のゆかたも小物次第で印象を変えて楽しむことができるでしょう。

 

長沼静きもの学院

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